ウクライナ軍の死者3万1000人と発表…ゼレンスキー大統領
ロシアによる軍事侵攻が3年目に入ったのにあわせ、25日、ウクライナのゼレンスキー大統領が記者会見を開き、この2年間のウクライナ軍の死者が3万1000人にのぼると明らかにしました。
ゼレンスキー大統領
「ウクライナ軍の死者は3万1000人。負傷者もいる。しかし負傷者数は言えない。何人が戦場から離脱したかをロシアが知ることになるからだ。私には言えない」
ゼレンスキー大統領は25日、この2年で軍の死者数が3万人を超えたと明らかにし、非常に大きな犠牲が出ていると述べました。
一方で、ロシア側の死者はウクライナ軍を大きく上回る18万人にのぼると主張しました。
また、早ければ5月末頃から、ロシアがさらに攻勢を強めてくる可能性があるとしました。これに対し、ウクライナ側にも新たな反転攻勢の計画があると述べました。ただ、去年の反転攻勢の失敗がロシア側への情報漏えいにあったことから、詳細は明らかにしないとしています。
会見でゼレンスキー大統領は、各国に対し、あらためて迅速な支援の重要性を訴えるとともに、国民には徹底抗戦の姿勢を示し団結を求めました。