“住民虐殺”集落に祖母が… イスラエルからの留学生「言葉が出ないほど…」
イスラエルが、近くガザ地区への地上侵攻に踏み切るとみられる中、『news zero』は20日、留学のため来日したイスラエル出身のオレンさん(30)に話を聞きました。オレンさんの祖母は「ハマス」による住民虐殺が行われたとされる集落に暮らしていたといいます。
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20日午後9時ごろ、『news zero』が都内で話を聞いたのは、留学のため来日したイスラエル出身のオレンさん(30)です。
イスラエル出身のオレンさん(30)
「大規模攻撃がこんなふうに起きるなんて、全然想像つかなかったんです」
両親や兄弟はイスラム組織「ハマス」との衝突が続くイスラエルに今も住んでいます。さらに…。
イスラエル出身のオレンさん(30)
「10月7日にハマスのテロリストがイスラエルに侵入して、おばあさんとヘルパーさんが一緒に住んでいて、殺害されました」
オレンさんの祖母・ニラさん(86)が暮らしていたのが、ハマスによる住民虐殺が行われたとされる集落、クファールアザ。ニラさんが約60年暮らしたこの町で、少なくとも50人の住民が殺害されたといいます。
イスラエル出身のオレンさん(30)
「最初は祖母がどうなってるかよくわからなくて。お母さんと母の妹が、祖母と3人で電話して、電話の中で銃の音が聞こえてしまって。電話が急に切れてしまって」
そして2日ほど経ってから、祖母が亡くなったことが分かったといいます。
イスラエル出身のオレンさん(30)
「明るくてみんなを幸せにしたいという人でした。急に無差別的に高齢者も子供、赤ちゃんまでも虐殺されて…」
「言葉が出ないほど悲しいことです、悔しい」
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11日、都内でイスラエル支持を訴えるデモにも参加したオレンさん。
――終わりが見えない状況の中、どうなっていくことを望む?
イスラエル出身のオレンさん(30)
「ちょっと難しい質問ですね。なるべく早く悲しい状況が終わることを望んでいます」
(10月20日放送『news zero』より)