日本でも「即時停戦」求めるデモ ガザ地区への“地上侵攻”迫る 治療にあたる医師「90%以上が女性や子ども」
イスラエルによるパレスチナ自治区のガザ地区への地上侵攻をめぐり、緊迫の度合いが増しています。イスラエルの国防相は兵士に対し、「ガザ地区を内側から見ることになるだろう」と、近く地上侵攻に踏み切る構えを示しました。
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20日午後3時すぎ、東京・千代田区のイスラエル大使館前で即時停戦を求めるデモが行われました。
「戦争やめろ! 戦争やめろ!」
日本でも抗議の声が高まり始めています。
被害が深刻化し続けているガザ地区。現在、毎日のように空爆被害を受ける中、イスラエルによる地上侵攻が刻一刻と迫り始めています。
19日、多くの兵士の前で話していたのは、イスラエルのガラント国防相です。
ガラント国防相
「まもなく、ガザを内側から見ることになるだろう」
“まもなくガザ地区の中に踏み込む”とも捉えられる発言です。
さらに同じ日、イスラエルのネタニヤフ首相も境界近くにいる部隊を訪問し、自ら兵士を鼓舞しました。
ネタニヤフ首相
「我々は全力で勝つつもりだ。準備はいいか?」
パレスチナ保健省によると、19日午後5時時点のガザ地区の被害は、これまでに死者3700人以上、負傷者1万2000人以上とされています。
外部とを隔てる高い壁に、封鎖された検問所。ガザ地区に住む人々にとって逃げ場のない状況が続いている今、地上侵攻が行われた場合、これまで以上に街は壊滅し、多くの犠牲者が出ることは避けられません。
すでに、死と隣り合わせの毎日。現地で治療に当たる医師を取材しました。
――ドクターは今、安全ですか?
現地で治療に当たる医師
「ここに安全な所なんてありません。一言では表せないほど想像を絶しています」
「私たちが治療しているのは、90%以上が女性や子どもたちです。前の患者と同じ医療機器を使って、次の患者を治療しています。善良な市民をターゲットにするな。いったい何をしたというんだ」
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衝突から21日で2週間。避難生活も日に日に過酷さを増しています。ガザ地区の結婚式場にも人々が避難していました。
避難した人
「一日中、空爆の音を聞いている。見ての通り、食べ物も飲み物もほとんどありません」
水も、食料も、電気も限界が近づいています。本来、新郎新婦が座るはずの椅子に座っていたのは、親子です。
避難した人
「すべてを破壊されました。ここは人々が祝うための場所であって、弔うための場所ではありません」
支援物資を届けるため、封鎖された検問所の前で待っているトラック。早ければ20日にも門が開かれ、20台が通過するとされていましたが、まだ開かれていません。
避難を希望する人たちが検問所を通過できるかどうかも、見通しが立っていない状態です。