イスラエル軍、400以上のハマス側の拠点を攻撃か 再度の戦闘休止交渉は中止
パレスチナ自治区ガザ地区への軍事作戦を再開したイスラエル軍は2日、400以上のハマス側の拠点を攻撃したと明らかにしました。再度の戦闘休止に向けたハマス側との交渉も行き詰まり、中止したとしています。
イスラエル軍は2日、ガザ地区で再開した地上作戦と空爆とみられる新たな映像を公開しました。国連機関のロゴが描かれた段ボールの下に、大量の武器が隠されていたとする映像も公開しています。
軍事作戦の再開後に400以上のハマス側の拠点を攻撃したとしていて、多くの避難民がいる南部の主要都市ハンユニスでも大規模な空爆を行いました。
このハンユニスでは住民に対して、さらに南部のラファへ避難するよう警告するビラも投下されました。
ロイター通信によりますと、ガザ地区の保健当局は軍事作戦の再開後、193人が死亡したと発表しています。
再度の戦闘休止へ向けた関係国の働きかけも続いてきましたが、イスラエルのネタニヤフ首相は2日、仲介役のカタールに派遣していた情報機関モサドのチームに対し、交渉を中止し、撤収するよう命じました。
首相府は声明で「交渉は行き詰まった」「ハマスは合意の義務を果たさなかった」としています。