日本人も監禁されているとみられるミャンマーの国境地帯の犯罪組織の拠点から、新たに外国人の引き渡しが20日から始まりました。引き渡しが行われた国境のタイ側から中継です。

タイとミャンマーをつなぐ橋の近くにいます。橋の向こう側、ミャンマーから被害者らはバスでタイ側に引き渡されました。今も引き渡しは続いていて、軍の車両が集まり、ものものしい雰囲気となっています。

20日は、中国人およそ200人が引き渡されるとみられています。保護された人々はこのあとチャーター便で中国に帰国し、身元や監禁されていた状況などは中国側が聞き取りをするとみられます。

ミャンマーの犯罪組織の拠点からは日本人の高校生2人も保護されていて、関係者によりますと“拠点にはほかにも日本人がいた”という趣旨の証言も出ているということです。

タイ当局によりますと、ミャンマーにある詐欺グループの拠点からは、およそ1200人が解放され、順次タイに引き渡される予定ですが、その中に日本人は含まれていないということです。

ただ、ミャンマーの少数民族武装勢力も監禁されている外国人の中には日本人が含まれていると明らかにしていて、今後、実際に日本人が解放されるのかどうかが注目されます。