米とエルサルバドル、誤送還の移民男性“帰還させない”
アメリカのトランプ大統領と中米・エルサルバドルのブケレ大統領が14日、会談しました。両政府はトランプ政権が誤ってエルサルバドルに強制送還した移民男性について、アメリカに帰還させる考えはないと明らかにしました。
トランプ政権がギャング組織のメンバーだとして誤って強制送還したエルサルバドル出身の移民男性について、連邦最高裁は10日、トランプ政権に帰還に向け、支援するよう命じる判断を下しています。
こうした中、トランプ大統領とブケレ大統領が14日、ホワイトハウスで会談しました。
会談に同席したボンディ司法長官は「男性を帰還させるかはエルサルバドル次第で、我々が決めることではない」と述べました。
これに対し、ブケレ氏は「テロリストをアメリカに密入国させるようなことは、もちろんしない。私にはアメリカに送り返す権限はない」と述べ、男性をアメリカに送り返す考えはないと強調しました。