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銃乱射の死者137人に プーチン大統領、ウクライナの関与示唆…ロシア当局は拘束した4人を起訴

2024年3月25日 18:14
銃乱射の死者137人に プーチン大統領、ウクライナの関与示唆…ロシア当局は拘束した4人を起訴

ロシア・モスクワ郊外のコンサート会場で起きた銃乱射事件の死者は、137人にのぼっています。ロシア当局は拘束した4人を起訴しました。最新情報を伝えてもらいます。

今回、首都モスクワの近郊でこれだけの人がなくなるテロが起きたことに、ロシア社会には衝撃が広がっています。

今回の事件は「イスラム国ホラサン州」が関わっていたとみられ、つながりのあるメディアが犯行当時のものとみられる動画を公開しています。これまでに137人が死亡し、25日も現場では捜索が続いていることから犠牲者はさらに増える恐れがあります。

プーチン政権は、24日を追悼の日と定め自らも教会で犠牲者を追悼しました。

――今回の事件の捜査はどこまで進んでいるのでしょうか

これまでに11人が拘束されていますが、詳しい背景は依然、明らかになっていません。

ロシア当局は24日、拘束した実行犯ら11人のうちテロを企てた罪で4人を起訴しました。ロシアのメディアは起訴された男ら4人は、中央アジアのタジキスタン国籍または出身で、そのうち2人は犯行を認めたと報じています。

――プーチン大統領は今回の事件にどう対応しようとしているのでしょうか

プーチン大統領は今週中に幹部らを招集して安全保障会議を開催し、対応を協議する予定です。

プーチン大統領は今回の事件に関してコメントしたのは、発生から19時間後のことでした。その際、「実行犯はウクライナに向かっていた」と強調し、ウクライナ側が関与したことを示唆しました。

独立系メディアは、ロシアの国営メディア関係者から得た情報として「ウクライナ人の痕跡の可能性を強調するようロシア大統領府から国営メディアに指示がでていた」などと伝えています。

プーチン大統領は、国内のテロ対策強化を改めて指示するとともに、ウクライナへの攻撃を強める可能性もあります。