国会前で3週間“接種義務化”に抗議 警察が排除に ニュージーランド
ニュージーランドの国会前で3週間以上にわたり、ワクチン接種の義務化に反対するデモ隊が抗議を続けています。3月2日、警察が強制排除に乗り出しました。
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3月2日、ニュージーランドの首都、ウェリントン。
夜明け前、横一列になり前進する警察の先にいたのは、ワクチン接種の義務化に反対するデモ隊です。実は、国会前で3週間以上にわたり抗議を続けているのです。
3月2日、警察が強制排除に乗り出しました。デモ隊が居座るテントの撤去をはじめ、抵抗するデモ隊には催涙スプレーを噴射します。
すると、デモ隊側は仲間に“白い液体”をかけ始めました。目の痛みをやわらげようと「牛乳」で“応急処置”をしていたのです。
さらに、火を付けて抵抗。たちまち、辺り一面が黒い煙に包みこまれました。
AP通信によりますと、警察はこの日の午前だけで、およそ60人を逮捕。およそ300台の車両を撤去したということです。
この事態にアーダーン首相は、「国会とその周辺の道路を違法に占拠していたデモ隊は、退去するための猶予が十分にありました」と、強制排除を正当化しました。
デモ隊の中でも感染者が増えていることを指摘し、抗議活動を今すぐ終わらせるべきとしています。