プーチン氏の“お抱え歌手”に制裁 ウクライナ侵攻を支持…愛国イベントへの度重なる出演が理由
ウクライナ侵攻を支持し、プーチン大統領のまさに“お抱え”の歌手となっているシャマンさん。EUは先月、愛国イベントへの度重なる出演を理由にシャマンさんの資産凍結などの制裁の対象にすると発表しました。
6日にモスクワで開催された「ロシア展」。国の発展をアピールし、愛国心を高めるイベントです。
その閉幕式に登場したのは…
平山晃一記者 NNNモスクワ
「多くの観客が詰めかける中、いまステージ上に人気アーティストのシャマンさんが登場しました」
ウクライナ侵攻を支持し、国民の愛国心を高める数々のイベントに出演してきたシャマンさん。
別のイベントでは国歌を斉唱し、プーチン大統領がシャマンさんにあわせて歌う場面もありました。
その代表曲が、軍人への感謝を歌った「立ち上がれ」です。
先月、プーチン大統領の訪朝時に北朝鮮の歌手がこの曲を披露するとプーチン大統領が思わず立ち上がり、金正恩総書記らとともに聞き入る姿も見られました。
もう1つの代表曲「俺はロシア人」をめぐっては、赤いボタンを押すと派手な火花が噴き出す演出が核兵器を連想させるとして物議を醸しました。
ウクライナ侵攻を支持するアーティストを重用し、愛国機運を盛り上げているプーチン大統領のまさに“お抱え”の歌手となっているシャマンさん。
観客
「彼の歌はすばらしいです」
観客
「愛国心をかき立てられます」
EU(=ヨーロッパ連合)は先月、愛国イベントへの度重なる出演を理由にシャマンさんを資産凍結などの制裁の対象にすると発表しました。その後、YouTubeなどはシャマンさんのチャンネルや曲を配信停止に。
私たちはコンサート出演後のシャマンさんを直撃。しかし、「EUの制裁についてどう思いますか?」という問いかけには答えませんでした。
シャマンさんは、自身の曲にかけて「俺がロシア人だからYouTubuチャンネルがブロックされた」とSNSでコメントしています。