ウクライナ南東部マリウポリで、ロシア軍が完全制圧を目指す製鉄所をめぐり新たな動きがありました。ロシアのプーチン大統領が攻撃の中止を指示し、製鉄所を完全に封鎖するとしています。

ロシア軍は、多くの市民らが避難しているとされる製鉄所を包囲し、激しい攻撃を加えてきました。

製鉄所内のウクライナ軍の司令官は20日、避難している市民らの救出を訴えました。

ウクライナ軍 ボリンスキー司令官「これが世界に向けた私たちの人生最後の訴えになるかもしれない。あと数日間か、数時間しか生きられないかもしれない」

こうした中、プーチン大統領が、製鉄所への攻撃を中止するようショイグ国防相に指示しました。その上で、「ハエ一匹」見逃さないよう施設を封鎖するよう命じたということです。

ロシア側は、ロシアの戦勝記念日にあたる5月9日にマリウポリで戦勝パレードを行うとしています。