ウクライナ当局のヘリコプターが、首都キーウ近郊で墜落しました。閣僚ら9人を含む14人が死亡、25人がけがをしたということです。なぜ墜落したのか。ヘリコプターは霧の中、低い高度で飛行していたとの情報も…。

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18日、ウクライナの首都キーウ近郊、ブロバルイにある幼稚園の近くでヘリコプターが墜落しました。炎が建物を包み、激しく燃え上がっていました。

撮影者
「最悪だ！」

現場には、ヘリコプターの残骸とみられる黒い塊や、黒く焦げたエンジンの残骸が転がっていました。この事故により、子ども1人を含む14人が死亡、25人がけがをしたということです。

近隣住民
「アパートの1階にいて、突然バーンという音が聞こえました。その後、炎が幼稚園を襲いました。すべて燃えてしまいました」

実は、このヘリコプターはウクライナ政府のものでした。当時、モナスティルスキー内相を含む政府高官ら9人が乗っていて、全員が死亡したということです。

キーウ市長
「ウクライナ、彼の家族、そして子どもたちにとって大きな悲劇です。実際に何が起こったのか、正確に調査する必要があります」

なぜ墜落したのか。地元メディアによると、霧の中、低い高度で飛行していたとの情報もあります。ただ、詳しい原因は今のところわかっていません。

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一方、ロシア軍のミサイルが着弾した東部ドニプロの集合住宅。17日になり、ウクライナのゼレンスキー大統領は、死者数が子ども6人を含む45人に増えたと明らかにしました。

地元住民
「何のために殺したの？　私の息子に何をしたの！　一生呪（のろ）ってやる！」

この悲劇をロシア国内で追悼する動きもでています。首都モスクワにあるウクライナの名前がついた公園では、たくさんの花束が手向けられていました。

そのロシアでは18日、プーチン大統領が演説を行い、改めて軍事侵攻を正当化しました。

プーチン大統領
「我々は（ウクライナに）だまされてきた。我々はこの戦争を終わらせるために、特別軍事作戦を含めあらゆることをやっています。その地域で暮らす我々の国民を守ることです」

また、プーチン大統領がロシア軍の総兵力を現在の115万人から150万人と約3割増強することを決定しました。戦闘を続けるための兵力を確保したい考えで、戦闘の長期化が予想されます。