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【解説】カビ発生“意外な盲点” 吸い込む量は1日1万個 「過敏性肺炎」の可能性も…

2022年5月26日 21:47
【解説】カビ発生“意外な盲点” 吸い込む量は1日1万個 「過敏性肺炎」の可能性も…

今年は、梅雨入りが早いと言われています。この季節、カビが主な原因で起きる「過敏性肺炎」に注意が必要です。「今年の梅雨は雨量が多い?」、「『過敏性肺炎』の症状は」 、「カビ発生“意外な盲点”」、以上の3つのポイントについて詳しく解説します。

■気象庁「梅雨入りが早い可能性」 “大雨への備え”呼びかけ

26日は西日本から雨の範囲が広がり、27日は関東でも朝から雨脚が強くなる予想です。東京の週間予報では、次の雨の予想は来週31日です。梅雨入りは、もう少し先になりそうです。

気象庁は24日、今年の梅雨について、「降水量は平年並みか、多い」と予想しました。さらに、「今年は梅雨入りが早い可能性がある」として、早めに大雨に備えるよう呼びかけています。

■梅雨直前…気をつけたい「過敏性肺炎」

このジメジメとした季節に気をつけたいことがあります。それは、過敏性肺炎です。過敏性肺炎はアレルギー性肺炎の1つで、主な原因はカビです。梅雨の時期はカビが繁殖しやすいため、過敏性肺炎が増えやすくなります。

感染症・呼吸器専門の加藤哲朗医師によると、過敏性肺炎は空気中に漂うカビなどを吸い込むことで起きるアレルギー反応です。発熱、たんの絡まないせき、息苦しさなどの症状が見られるということです。重症化した場合、呼吸困難になり、酸素が必要な状態になることもあるということです。

過敏性肺炎はカビが原因となることが多いため、カビが増えるこれからの季節に特に注意が必要だということです。

■どういう時に注意?「エアコンから“カビ風”を吸い込む可能性」指摘も

どういう時に注意が必要なのか、加藤医師は次のように指摘しました。

・衣替えをした後

押し入れに閉まっていた服を出した時に、隅にたまっていたカビを吸い込んだケースがあるということです。

・掃除をしている時

押し入れや風呂など、カビが繁殖しやすい場所・環境を掃除する時は要注意ということです。

・久しぶりにエアコンをつけた時

これからジメジメしたり、暑苦しくなったり、除湿や冷房を使いたくなります。久しぶりにエアコンをつけると、中でジワジワと増えたカビを含んだ風、いわゆる“カビ風”が一気に吹き出し、吸い込んでしまう可能性もあるということです。

こうした特定の環境下でのみ症状が出る場合、過敏性肺炎の可能性もあるため、呼吸器内科などを受診してほしいということです。

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■カビが発生しやすい3つの条件とは?
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