×

  • 日テレNEWS NNN
  • 社会
  • 【解説】夏本番前…今から始める暑さ対策「暑熱順化」とは? エアコン試運転呼びかけも

【解説】夏本番前…今から始める暑さ対策「暑熱順化」とは? エアコン試運転呼びかけも

2022年5月5日 19:44
【解説】夏本番前…今から始める暑さ対策「暑熱順化」とは? エアコン試運転呼びかけも

5日、東京では最高気温が26.3℃まで上昇し、外では上着のいらない汗ばむ陽気となりました。夏本番を迎える前に、自分の体と家の中の暑さ対策を今から始めることが大切です。「カラダを暑さに慣らす方法とは?」、「なぜ今の時期?」、「エアコンチェック」の3つのポイントについて詳しく解説します。

■急な暑さに「体が慣れない」 都心は2日連続の夏日

2日連続で夏日となった東京・銀座で、街の人に話を聞きました。

「すごく暑い!」
「びっくりするくらい暑いので」
「半袖でホントいいくらいです」
「マスクしているだけで、なんかけっこう暑いなって」
「体調、崩しちゃいそうです」
「急に暑くなったので、やっぱり体がなかなか慣れなくって…」

この急な暑さに「体が慣れない」と話す人もいました

■今のうちに体を暑さに慣らす「暑熱順化」

東京は6日も、25℃の予想となっています。そこで、今のうちに体を暑さに慣らしておくことが大切になってきます。済生会横浜市東部病院・谷口英喜医師に話を聞きました。

今の時期に大切なのが「暑熱順化」だということです。この季節によく聞きますが、「暑熱順化」とは、暑さに体が慣れることです。体は体温が上がると、汗をかいたり、皮膚の血管を広げたりすることで、体から熱を逃がして、体温を調節しています。

今は、体の体温コントロールが「冬バージョン」になっていますので、これを「夏バージョン」にギアチェンジする必要があるということです。

■「暑熱順化」…具体的に何をすべき?

では、体の“ギアチェンジ”のためには、具体的にどんなことをしたらいいのでしょうか。

谷口医師によると、まず家の中でできるのは「入浴」です。シャワーだけで簡単に済ませたい…という人もいるかもしれませんが、40℃以下のぬるま湯に浸かって、じんわりと汗をかくことが大切ということです。顔や皮膚がうっすら赤くなってきたら、血管が広がってきた証拠ということです。一方、湯船が苦手な人には、半身浴でも効果があるということなので、試してみてください。

次に、「座っている時間を減らす」ことも効果があります。汗ばむ程度でいいので、適度に体を動かすことが大切です。たとえば部屋の掃除、料理など家事をするだけでも、暑熱順化は進んでいくそうです。

そして、今年は「外に出る」ことも大切になっていきます。暑い時間にあえて外に出て、体に暑さを味わわせるということです。

谷口医師によると、年齢が上がるにつれ、汗をかく体の部位が減ります。最終的には脇の下とおでこしか汗をかかなくなってしまうということです。軽く散歩をすることで、その2か所だけでもうっすら汗かく程度でも、十分ということです。

熱中症は真夏だけではなく、湿度が高くて蒸し暑い梅雨の時期から注意が必要なため、今のうちから準備をしておくことが大切です。

■夏本番前…エアコン試運転を

さらに、暑くなる前に慣らしておく必要があるのは、実は体だけではありません。夏本番が来る前の今こそ、「エアコンの試運転」をして、ちゃんと使えるか確認することが大事です。

今年4月、空調機器メーカー・ダイキン工業が行った意識調査では、夏を迎える前に「エアコンの試運転をしたことがある」と回答した人は41.2%で、58.8%の人が「試運転をしたことがない」と回答しました。

熱中症を防ぐためには、今やエアコンは必需品です。ダイキンによると、エアコンの問い合わせや点検依頼は、例年7月から8月の真夏に集中してしまいます。そうなると、混雑して、修理に時間がかかる場合もあります。

さらに、今年は世界的な半導体不足もあり、例年よりもさらに時間がかかることも懸念されています。だからこそ、各メーカーと経済産業省は、今の時期からエアコンの試運転を呼びかけています。

■エアコン試運転 何をチェック?

では、エアコンの試運転のやり方、そして、何をチェックしたらいいのか、簡単におさらいします。

ダイキン工業によると、運転モードを冷房にして、温度は最低温度の16℃から18℃に設定します。最低温度に設定するのは、室温がその温度まで到達して、動作を停止させないようにするためということです。そして、冷房で約10分運転させます。もし、異常がある場合、10分運転させれば検知できるそうです。

また、「冷たい風がきちんと出ているか」、「異常を示すランプが点滅していないか」を確認します。

さらに、約30分を目安に運転させて、「水漏れ、異臭、異音がしないか」を確認します。異常に気付いた場合、購入した販売店やメーカーに相談するなど早めの対応をしてください。

    ◇

去年や一昨年と違い、今年は外出する機会が格段に増えることが予想されるため、屋外での熱中症リスクが増えるとみられています。普段から健康な人ほど体力を過信している場合もありますので、今から意識的に「暑熱順化」に取り組み、暑さに負けない身体を整えましょう。

(2022年5月5日午後4時半ごろ放送 news every.「知りたいッ!」より)