梅雨前に…大型連休に“プチ大掃除” 換気扇、エアコン、通気口「フィルター」手入れで“カビ予防”
最大で10連休となる今年のゴールデンウイーク。実は、梅雨を前に、まとまった時間で“プチ大掃除”に取り組む良いタイミングだといいます。また、行動制限の解除で今、靴の傷みを訴える人も多く、連休で履かない間に手入れをする機会になるということです。
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29日から始まったゴールデンウイーク。街の人に過ごし方を聞いてみると、「(2~3年ぶりに)大きなキャンプは久しぶりにするかなと」と久々の旅行を楽しむという人がいました。
その一方で、「大掃除とかするかもしれないです」「普段できない掃除とか」と、まとまった休みを大掃除の時間にあてるという声が聞かれました。
この時期、掃除しておくべき場所は一体どこなのか。ハウスクリーニングを手がけるプロに聞いてみると――
おそうじ革命 猪野凌太郎さん
「GWが終わると、いわゆる梅雨の時期、湿気が多い時期になってきますので、湿気が多い場所についている汚れを今のうちにしっかり除去しておいて、予防しておくというのがポイント」
すぐそこまでに迫った、いやな“梅雨の季節”。気温や湿度が上がることで繁殖しやすくなる「カビ」の原因を、今のうちに取り除くのがポイントだといいます。
まずは、風呂場の換気扇です。
猪野さん
「浴室内の湿気をしっかり取ってくれる重要な役割があるんですけど、特にフィルターにほこりやカビが付着しやすくて」
プロが注目したのは、「フィルター」です。表面にホコリやカビが付着しやすいため、この時期、重点的に掃除したい場所だといいます。水で洗い流す際には、注意点がありました。
猪野さん
「必ず裏面から水を流してください」
表面から水を流すと、ホコリが目詰まりするので、最初は裏面から。その後、食器用の中性洗剤をかけ、こちらも裏面から歯ブラシでこすります。また、風呂場に水滴が残るとカビの原因になるので、壁や天井を拭くのがおすすめだそうです。
そして、長らく稼働していないエアコンを使う前にも注意がありました。
猪野さん
「特にカビが発生しやすい場所で、夏型の肺炎になってしまう可能性もある」
換気扇同様、こちらもフィルターの掃除は欠かせません。洗った後は陰干しにして、しっかり水分を切ってから使用することが大事だといいます。
そして、見落としがちなのが、外から空気を取り込む「通気口」です。
猪野さん
「結構、今までの砂ぼこりとか、花粉とかが付着しているんですね」
通気口にもフィルターがありました。換気が大切なコロナ禍だからこそ、通気口のフィルターについた花粉などを落としてから、梅雨の時期を迎えるのが良いということです。
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また、連休中の今、やっておきたいのが靴の手入れです。
東京・台東区にある「FANS.浅草本店」には、外出が増えるにつれ、すり減った靴底の修理依頼などが増えているそうですが、中でも目立つ依頼があるといいます。
FANS.浅草本店 斉藤和以さん
「げた箱は閉じられている場所が多いので、ちょっとした汚れがあって、そのまま置いてしまったりすると、カビが生えやすい状況になってしまう」
カビを除去するクリーニングの依頼が急増。やわらかいブラシを使い、こまめに汚れを落とすことが、カビの繁殖を抑え、長く履くポイントです。
靴を下駄箱にしまう際は、除湿剤などを使うのもカビの繁殖を抑えるのに有効だということです。