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【解説】まもなくゴールデンウイーク マスク着用いつまで…アメリカでは“解除”日常に戻る動き

2022年4月21日 19:55
【解説】まもなくゴールデンウイーク マスク着用いつまで…アメリカでは“解除”日常に戻る動き

来週から、いよいよゴールデンウイークが始まりますが、帰省や旅行先でのマスク着用をどうするか、悩んでいる人も多いと思います。そこで、「最大10連休となるゴールデンウイークの旅行に変化」、「アメリカではマスク解除の動きも」、「日本で“マスクなし”の日が来るのはいつ?」の3つのポイントについて詳しく解説します。

■最大10連休 遠方“増加”・同行者“拡大”旅行計画に変化

今年のゴールデンウイークは、5月2日と6日をお休みにすると、最大で10連休になります。

JTBの調査によると、1泊以上の国内旅行に出掛ける人は、推計で1600万人にのぼるといい、コロナ前の7割近くまで回復する水準だとみられるということです。

今年は、全国的にも移動の自粛などは呼びかけられていないので、去年とは少し違う旅を計画する人も多いようです。

JTBの調査では、特に遠方への旅行が増えていて、新幹線と飛行機を使う人は、前年に比べて新幹線が4.9ポイント、飛行機が5.3ポイント増加し、「誰と行くか」については、「家族連れ」という人が前年より2.7ポイント減ったのに対して、「友人・知人など」という人は1.2ポイントほど増えました。「家族以外の人とも出掛ける」という人が増えているとみられます。

山際新型コロナ対策大臣は、19日、「通常のゴールデンウイークとして、皆さま方にお過ごしいただければ」と、“ゴールデンウイーク期間に行動制限は特にかけない”と述べています。

■マスク着用…日本では“外したくない”人多い? アメリカでは日常に戻る動きも

久しぶりに制約のない大型連休となるので、普段、会わない人と会う機会も増えると思いますが、そういう時はマスク着用を心がけたいですね。

この「マスク着用」について、街のみなさんはどのように思っているのか、21日、東京・銀座で聞いてみました。

“マスク外したい”30代
「とりあえず、早く外せるようにはなりたいです。もう息苦しくて」

“マスク外したい”ウィーンから一時帰国
「いま、自分がウィーンに留学中で、ちょうど一時帰国してるんですけど、 ウィーンでは、外では普通に当たり前のようにみんなマスク外して、日本に帰ってきてみて、『こんなに普通に、外でもこんなにマスクつけてるんだ』ってことにびっくりしましたね」

“マスク外したくない”30代
「メイクとかも面倒くさいなっていうのと、やっぱりまだコロナが怖いので、外したくない」

“マスク外したくない”70代
「化粧しないでいい」
「年齢がばれないかな」

取材してみると、いろいろな意見がありましたが、意外と「外したくない」という人が多かったです。一方、アメリカではマスク着用をめぐって、動きがあります。

CDC(=アメリカ疾病対策センター)は、飛行機やバスなどの公共交通機関を利用する際はマスクの着用を義務づけていますが、これに対して18日、南部フロリダ州の連邦地裁が、「義務化は違法だ」として無効とする判断を示しました。

この判断を受けて、アメリカの運輸当局は「公共交通機関でのマスク着用義務を停止する」としています。これに対してCDCは20日、「公共交通機関でのマスク着用は、国民の安全を守るために必要な措置だ」と反論する声明を出し、連邦地裁などの判断に対抗する方針を示しています。

マスク着用をめぐって、国と州が法廷レベルで争う事態になっているわけです。ただ、屋外やイベントなどでは、すでに多くの人がマスクを着けない日常に戻っています。

18日、ホワイトハウスで3年ぶりに行われたイースターのイベントでは、抽選で選ばれた約3万人が招かれましたが、バイデン大統領を始め、多くの人がマスクを着用していませんでした。

アメリカでは、いまから3か月前の今年1月19日には、1日あたりの新規感染者数が1週間平均で72万4033人にのぼっていましたが、今月19日には3万7604人ということで、大幅に減少しています。

ただ、ニューヨーク州では陽性率が、21日時点で5%台まで上昇するなど、一部の地域では感染者数が再び増加傾向に転じていて、ニューヨーク市内の地下鉄やバスなどでは、引き続きマスク着用の義務化が解除されていません。

■コロナ終息まで? 日本でマスクを外せるのはいつに…

では、日本ではマスクを外して普通に生活できる日が来るのは、いつなのでしょうか。

日本医師会の中川俊男会長は20日の会見で、「マスクを外すのは、新型コロナが終息した時」、「『withコロナ』の状態でマスクを外す時期が日本で来るとは思っていない」と強調しました。

一方で、感染症、呼吸器疾患が専門の加藤哲朗医師は、「諸外国のように、どこかのタイミングで感染対策を緩めることも考慮すべき。マスクを外せるようになるのは、少なくともワクチン接種率がある程度に達し、病床のひっ迫などが落ち着いてきたタイミングではないか。ただ、一度にではなく、感染リスクの低い屋外や、換気ができているところから段階的に、徐々にとなるのではないか」と話しています。

    ◇

これから暑くなってくると、マスクが息苦しく感じることも増えてくると思います。着用するかしないかは、一律に決めるのではなく、その場所や状況に応じて臨機応変に判断し、お互いが気持ちよく過ごせることが大切になってくると思います。

(2022年4月21日午後4時半ごろ放送 news every. 「知りたいッ!」より)