国際女性デー コンビニも大学も…広がる『生理』への支援
■コンビニに生理用品を無料利用・寄付できる「つながるナプキンBX」が初登場
3月8日の「国際女性デー」に合わせて、コンビニ各社で生理用品が割引となっています。
そんな中、ファミリーマートでは、女子大学生が多く利用する東京家政大学店のトイレ内に、生理用品の無料ボックスが試験的に設置されました。さらに、未使用のものを寄付できるポストもあり、スタッフが検品後、ボックスに補充するという仕組みになっているということです。
ファミリーマートによると、この無料ボックスは、3カ月間試験的に設置され、展開はそのあとに検討するということです。特徴としては、単なる無料利用ではなく、寄付のナプキンも受け付けるので、互いに助け合える「クラウドシェルフ」の仕組みづくりを目指しているといいます。
■大学でも生理用品の無償提供に独自開発のディスペンサー
大学でも女子大学生に対し、生理用品の無償提供の動きが出ています。
大阪大学では、構内の85カ所の女子トイレに生理用品が無償提供され、専用のディスペンサーも開発されました。この特別なディスペンサーは、大阪大学の研究者、大学院生、そして、事務補佐の女性らが中心となり、大阪市内にあるダンボールなどを扱うパッケージメーカーと共同で開発されたものです。
中には、1)使い捨てナプキン、2)環境に優しいノンポリマータイプの使い捨てナプキン、3)タンポンの3種類が入っています。
この取り組みを行った大阪大学の杉田映理准教授に、「なぜ3種類も入っているか」を聞くと、「近年、月経カップや吸水ショーツなど”フェムテック”と言われる新しいタイプの生理用品も市場には出てきています。環境にやさしいとされるノンポリマータイプのナプキンやタンポンも併せて設置することにより、学生自身に生理用品の選択を通じて環境問題や利便性などのつながりについて考える機会を持ってもらいたいと思います」と話します。
支援を受けている学生から、「設置されているだけで生理の辛さを共感してもらっているような、しんどいのは自分だけではないという温かい気持ちになった。」や、「生理はなりたくてなっているわけではないから、学校や社会が支援してくれるのはありがたい。」の声が寄せられています。
大阪大学の取り組みは、これから企業とも提携するなど、さらに活動の幅を広げていくということです。