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”老犬介護”の現実 老老介護が問題に…愛するペットの高齢化にどう取り組む?

2023年11月14日 15:35
”老犬介護”の現実 老老介護が問題に…愛するペットの高齢化にどう取り組む?

医療の進歩などによって、犬の寿命は10年前と比べて1歳近く延びています。そこで課題となっているのが愛犬の介護です。特にいまは、飼い主も高齢になったことで”老々介護”になることも多いと言われています。

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愛犬の老後のために、飼い主ができることはなにか。実家に高齢の犬を飼っているという、林田美学アナウンサー自ら企画し、取材しました。

林田アナが訪れたのは、介護などを必要とする犬も預ける事のできる、いわゆる”老犬ホーム”医療の進歩などで犬の寿命が延びている中、需要が高まっているといいます。

その理由の多くは飼い主の高齢化。満足な世話をすることができなくなっているため、老犬ホームに預けられるケースが増えているそうです。

現在17歳のノコちゃんは、すでに寝たきりの状態です。

林田美学アナウンサー
「この子はどうしてここに預けられることになったんですか」

東京ペットホーム・手柴友里ドッグホーム店長
「ノコちゃんはお母さん(飼い主)が老人ホームに入られることになって」

ペットの寿命が延び、一緒に暮らす時間が延びた分、食事や排泄、病気のケアなど、人と同じような介護が必要になり、老々介護になってしまうケースも多いそうです。

中には認知症の影響で、徘徊してしまう老犬も。17歳のベルくんは、人間に例えると80代半ばのおじいちゃんで日々のサポートが欠かせません。

東京ペットホーム・手柴友里ドッグホーム店長
「これからベルくんの皮下点滴をします」

老化の影響で、あまり水を飲まなくなってしまったというベルくん。毎日一回、点滴から水分を補給しています。

林田美学アナウンサー
「うちも自宅で(皮下点滴を)愛犬がやっているんですけど、腎臓の病気を持っているので2、3年間続けています」

実は林田アナの実家の愛犬もいま15歳のシニア犬。林田アナは、毎月2回様子を見に実家へ帰っているものの、最近は食欲の低下などが続き、心配が絶えないといいます。

林田美学アナウンサー
「本当に根性、根気が必要」

心身への負担が大きくなる毎日の介護。愛情と責任感から一人で抱え込んでしまう人も多いといいます。

東京ペットホーム・渡部帝代表
「わんちゃんをお預けになる方は本当に断腸の思いです。自分はちゃんと最期まで自宅でみてあげられるのかどうか、想像しておくということはすごく大切になると思います」


続いて訪れたのは、老後も健やかな生活を送れるよう、老化予防などを行う体験型のカフェ。愛犬と一緒に利用することができて、介護用品を試したり、頭を使うゲームで遊んだりすることができます。

また、家族以外の人や犬と触れあうことは良い刺激になるそうで…。

meetぐらんわん!・中村 真弓さん
「知らない誰か、お友達のお母さん、褒めてもらえるというのは犬の気持ちのモチベーションになります」

これは飼い主にも、同じ事が言えるそうです。

14歳のトイプードル・ジェシカちゃんの飼い主
「自分だけでみんな抱え込んじゃうから、情報交換とか、ここに来れば誰かが何かを知ってる どこの病院に行ったらいいとか」

17歳のレモンくんと8歳エルマーくんの飼い主
「すごくありがたい。前も伺って来て、マッサージを教えてもらったりしている」

また、定期的に老化の予防法やケアなどを学べる講座も、開催しているカフェもあります。

取材した日に教えてもらったのは、家でもできる筋力トレーニング。参加していた12歳のトイプードル、ちんねんくんと一緒に林田アナも学びました。

林田美学アナウンサー
「えらいね~!」

障害物をよけて8の字に歩くことで、体幹を鍛えられるという運動をしました。

ちんねんくん(12)の飼い主
「動かなくなってから対策するよりも、今のうちに色々なことをしてできるだけ長生きしてもらえれば」

林田美学アナウンサー
「いざとなったとき、すぐに対応できるような環境が大事」

ちんねんくん(12)の飼い主
「エサとかね、がんばろうね」

愛犬の将来のために、何をしてあげられるのか?早いうちから考え備えることが大切なようです。

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