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当時を知らない世代にも人気の“昭和レトロ” 純喫茶メニューにゲームも復活

2022年3月29日 19:22
当時を知らない世代にも人気の“昭和レトロ” 純喫茶メニューにゲームも復活

昭和の時代によく目にした家電やグルメなど、懐かしいと感じる人も多い“昭和レトロ”。当時を知らない若い世代にも人気ということですが、何が若者たちを引きつけているのでしょうか。



愛知県・北名古屋市にある昭和日常博物館。一歩、中に入ると、そこに広がるのは、昭和の日常の光景です。手動の洗濯機など、昭和30年代頃に活躍した懐かしの品々が展示されています。

来館者(80代)「思い出すね~」

来館者「当時はこれだったからね」

来館者(70代)「ただただ懐かしい」

来館者(80代)「今まで思い出したことないものをふっと思い出したりして」

来館者(9)「行ってみたい昭和に。いっぱい道具使ってみたい」

当時を知る人にとっては、懐かしさを感じる一方で、当時を知らない若い世代には、新しく感じる。これこそが“昭和レトロ”です。

昭和日常博物館 市橋芳則館長
「昭和の懐かしいノスタルジーという点では、相応の年代の方が多い。ここ半年ぐらい特に若い方、家族連れで来る方も非常に増えてますね。かっこいいな、かわいいなとか、懐かしさとは違った視点でご覧になる方が増えてますね」

北名古屋市は博物館から所蔵品を借り受け、週に1回高齢者向けのセミナーを開催しています。昭和レトロの品々に触れることで、昔を思い出し、脳が活性化され、認知症予防に役立つと考えているということです。



昭和レトロな味もますます人気になっています。

東京・六本木の洋菓子店「アマンド」が期間限定で販売しているのが、たっぷりとチーズがのったピザトーストにミルクプリンがついたセットや、自家製生クリームとピーナツバターが合わさったリングシューなど、どこか昭和の喫茶店の雰囲気を感じる、いわゆる“純喫茶”メニューです。

「アマンド」を運営 キーコーヒー・市場戦略チーム 石坂康明さん
「今回は見た目というところで華やかさを強調して、お客様に純喫茶というものを身近に感じていただけたらと」

さらに今月からは、昭和の食卓で愛用され、令和に復刻販売された人気の「アデリア」グラスを採用しています。

お客さん(40代)「懐かしいし、復活したんだと思って、それもうれしかった」

お客さん(30代)「見た目もすごくかわいいし、おいしいので、とても満足です」

SNSを中心に話題となり、売り上げは1.4倍に伸びたということです。



昭和レトロなゲームもコロナ禍で人気になっています。東京・銀座にあるおもちゃ専門店では、人生ゲームやオセロなどが、おうち需要の高まりで今も売れ続けているといいます。

中でも特に人気なのが、ボタンを操作して玉を動かし、8つのフィールドのクリアを目指す、「アスレチックランドゲーム」です。タカラトミーから24日に発売されました。

博品館 TOY PARK 広報室・堅田朋宏さん
「こちらがボードゲームの売り場になりまして、中でも人気なのが、こちらの『アスレチックランドゲーム』」

昭和54年に“フィールドアスレチック”の人気の高まりを受けて発売された「アスレチックランドゲーム」。3年間で40万個以上を売り上げましたが、今回あえてデザインや機能を当時そのままに令和の時代に復活させました。

販売開始のきっかけは――

タカラトミー 伊藤亜也香さん
「昨今の昭和レトロのブームがまだ続いているところと、コロナ禍というところもあって、アウトドアブーム、今引き続き続いているところも復活のきっかけになっている」

「博品館 TOY PARK」では、予想以上の人気で、「アスレチックランドゲーム」の在庫が少なくなっているということです。

タカラトミー 伊藤亜也香さん
「シンプルなルールでわかりやすいので、親子で一緒に楽しくおうちで遊んでいただければと思っています」

当時を知る世代には懐かしく、当時を知らない世代には新しい。昭和レトロブームはまだまだ続きそうです。

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