梅雨時に気になる“足の臭い” 菌の繁殖どう抑える? 靴のホコリにも要注意
今年の梅雨は行動制限がなく、外出の機会が増える中で迎えました。去年より足の蒸れや臭いを抑える商品の売り上げが伸びているそうです。そもそもなぜ、臭ってしまうのか、日々の生活の中でどのように対策したら臭いを抑えられるのか、取材しました。
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14日は梅雨空が戻りました。都内の靴下専門店を訪れると、梅雨の影響で靴下を買い替えるという人たちがいました。
お客さん
「できればドライ素材みたいのを(買いに来た)。1日中、それをはきたくなるから、洗い替えがほしくて」
「かわいい靴下でも厚みがあったりすると蒸れたりして、それが気になります」
なかでも悩んでいたのは、梅雨時の“足の臭い”です。
お客さん
「梅雨になるので、脱いだ時とかに、たまに自分でも嫌になるくらい、臭ったりする時あるので…」
そのため、この靴下専門店では──
靴下屋吉祥寺店 馬込店長
「汗を早く乾かしてくれる吸水・速乾性のあるドライ素材の靴下が、おすすめとなっています」
臭いを軽減させるという靴下や通気性のある麻素材のもの、さらにサンダル用に特化したものなど機能性のある靴下が売れていて、今では売り場の3分の1を占めているといいます。
靴下屋吉祥寺店 馬込店長
「コロナ禍が落ち着いてきましたので、外出する人が多くなり、蒸れや臭い防止に特化している靴下が人気でございます」
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なぜか梅雨になると気になる足の臭いについて、皮膚科クリニックの院長に話を聞きました。
よしき皮膚科クリニック銀座 吉木伸子院長
「足は靴で常に蒸れていて、しかも体の中では汗の分泌が多い部位であるので、雑菌が繁殖しやすく、臭いを発しやすいところであると言えます」
実は、臭いの元は汗ではなく、蒸れなどで繁殖した菌によるものです。特に梅雨の時期は湿気により蒸れやすくなり、菌が繁殖して臭いのリスクが高まるといいます。
よしき皮膚科クリニック銀座 吉木伸子院長
「足に角質がたまりやすい方は、それをケアしていただくと。意外と盲点なのが指の間と爪の下。そこに角質、つまり垢なんですけど、たまってくるとそこが雑菌の巣になる」
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古い角質をエサとしているという菌の繁殖を抑えるために大切なのが、“足のケア”です。
都内にある化粧品などを取り扱うお店では、“足専用のケア用品”を販売しています。中でも人気だというのが、パウダー状のケア用品です。
ラッシュ渋谷駅前店 スーパーバイザー・原華菜さん
「足の裏の汗を吸収するパウダーになっています。靴の中を清潔に整えてくれる感じです」
足に塗るだけで汗や余分な皮脂を吸収し、靴を履いてもサラサラの状態を保てるといいます。
お客さん
「臭いが気になったり、夏だと素足になることも多いので、ベタベタした状態で靴を脱いだりするのが嫌なので…」
ほかにも、足専用の保湿クリームや足の角質を落とすスクラブなどもあり、去年の梅雨の時期と比べ売り上げも2倍近くまで伸びているといいます。
ラッシュ渋谷駅前店 スーパーバイザー・原華菜さん
「蒸れによって臭いにつながってしまうというのが、お客様の悩みが多くなっていて、梅雨時期ですと蒸れを防止するようなアイテムの人気が高まっています」
梅雨を迎え注目されている足のケア。足以外にも、臭いの要因となるのが「靴」です。靴のクリーニングなどを行っている店では、梅雨に入りクリーニングの依頼が急増しているといいます。特に臭いの原因になりやすいというのが、「靴の中のホコリ」です。
エム・モゥブレィ シューケアマイスター・四垂和幸さん
「つま先の部分にホコリがたくさん詰まってまして、それが臭いのもと、雑菌の繁殖のもととなるので」
靴の中に湿気がこもることで菌が繁殖しやすくなるため、ブラシなどを使ってホコリを取り除くことが大切だといいます。
エム・モゥブレィ シューケアマイスター・四垂和幸さん
「1年くらいでこれくらいの量がたまってしまうので、どの靴でもホコリ、たまっていきますので、定期的にチェックしていただくとよろしいかと」
さらに、専用の除菌シートで靴の中を拭き、除湿剤で湿気を取ることも、臭いの元となる菌の繁殖を抑えるのに有効だということです。