“就寝中の汗”に注意! 寝具のカビやダニの原因に… 専門家「最低、週に1回洗って」
たくさん汗をかく夏、シーツや布団など、寝具のお手入れはどうすればいいのか調査しました。布団にしみこんだ汗は、カビやダニの原因になることもあるといい、専門家は「週に1回でも、最低でも洗っていただきたい」と話します。
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東京は5日連続、熱帯夜となりました。街で聞いてみると――
20代
「寝汗ひどいので、カビ生えないかな…とか結構、気になりますよね」
40代
「汗すごいです。(汗で寝具に)体の形がついていますね、2人の子供の」
40代
「本当は毎日(寝具を)洗いたいぐらいなんですけど、ほかの洗濯物でうまっちゃうから」
50代
「しょっちゅう洗うのは、家族分、大変なので」
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布団の丸洗いができるコインランドリー「フトン巻きのジロー」には、12日も重たい布団を持ち込み洗う人たちがいました。
利用客
「家では(洗濯)やりづらいですよね、敷き布団とかは特に。汗も気になりますし、やっぱり干しただけでは汚れが取れていない気がするので」
普段、使っている敷き布団を持ち込んだ夫婦は――
敷き布団を洗濯に来た夫
「かなり汚れたので、僕としては買い替えてほしかったんですけど、うちの奥さんが『まずは洗って』と。汗ジミっていうか、もう全体にかなり…」
もともと白かったという敷き布団は、うっすら黒っぽくなっていました。はたして、きれいになるのでしょうか。ネットで巻いて、洗濯機で洗うこと約30分。洗い上がりは――
敷き布団を洗濯に来た夫
「いやもう、シミはないですね! これは奥さんの勝ち。(新しい布団は)買ってもらえなくなりました」
敷き布団を洗濯に来た夫の妻
「結構、寝汗はかいていると思うので、知らない間に結構、シミはできていたと思います」
布団にしみこんだ汗は干すだけでは取り切れず、カビやダニの原因になることもあるといいます。
フトン巻きのジロー草加稲荷店 スタッフ
「全体的にお布団が黄ばんでしまったということで、ご来店されるお客さまもいます。汗をかいたままの状態で放置しておくと、やっぱりシミになってしまうので、この時期こそ、頻繁にお洗濯をしていただきたいですね」
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一体、どのくらいの頻度で洗濯すればいいのでしょうか。東京・中央区にある寝具の専門店「日本橋西川」で聞きました。
日本橋西川 スリープマスター 大渕学さん
「特に枕カバーやシーツというのは、一番体に触れる部分でもありますので、毎日洗っていただきたいんですけれども、お忙しい方も多いかと思いますので、そこは週に1回でも、最低でも洗っていただきたいと思います」
汗は、寝ている間にコップ1杯分かくともいわれています。汗を吸っても洗えないマットレスも、簡単にできるお手入れ方法があるといいます。
日本橋西川 スリープマスター 大渕学さん
「マットレスは通常、寝ていただくと、汗や湿気が上から下に行く形になるので、どうしても床面と(マットレスの)裏面が付着してしまうと、カビのおそれがあります。なので、毎日できれば、壁等にこのように(マットレスを立てかける)。できれば、こちらを毎日、やっていただきたいと思います」
立てかけるだけで湿気がたまる裏面が乾き、カビなどの予防になるということです。