個人宅のお庭や庭園を巡る旅“ガーデンツーリズム”とは? 後藤楽々キャスターが取材!
100年近く前にイギリスで始まった、個人宅や民間のお庭を一般公開するオープンガーデン。そうした個人のお庭や庭園を巡る旅の事を、ガーデンツーリズムと言うそうです。日本でも国によるガーデンツーリズムの登録制度が始まるなど、いま大きな広がりを見せています。後藤楽々キャスターが取材しました。
後藤キャスターが伺ったのは、東京・小平市にある元兼業農家の方のお庭です。元々、畑だったこともあり、広さはおよそ1000坪!観光客向けに公開しています。
実はこうした活動をオープンガーデンと言い、小平市内だけでも25か所点在、各家庭自慢の庭を、無料で楽しむことができます。
お庭には白いレースのような花が特徴のオルレアやピンクの可愛らしい花が特徴のコマチソウなど、色とりどりの花が咲いているのでとてもカラフル!
さらに、この時期は今が旬のカモミールを摘んで、その場でカモミールティーを入れてくれるんです。
後藤楽々キャスター
「すごくいい香りで後味もスッキリ飲みやすい」
庭の持ち主である森田光江さんは御年77歳、15年前にご主人を亡くしましたが、庭に咲いていた花に心が救われたといいます。
森田光江さん
「お友達・私・お花がいる。お花で私の健康が保たれている」後藤楽々キャスター「ステキです」
小平市内で始まったこのオープンガーデンプロジェクト。始めたのにはあるワケが…
こだいら観光まちづくり協会 若林さち代さん
「都市化で緑が減ったので始めた(オープンガーデンで)人を呼び込みたい」
実はこうした個人宅の庭や庭園などを活用した観光は、ガーデンツーリズムとも呼ばれ、全国各地で大きな広がりを見せていました。
埼玉の三芳町で行われていたのは、特産の茶畑を始め、農家のお庭などをめぐるツアー。こちらは国交省が推進するガーデンツーリズム登録制度に登録が決定したツアーです。
ガーデンツーリズム登録制度とは、地域ごとに庭園などを組み合わせて、魅力的な観光ルートを作る取り組みで、皇室ゆかりの庭園が集まる伊豆・箱根・富士など、これまでに全国13の地域が登録されています。
三芳町も2023年の6月から加わるため、旅行会社へのPRも兼ねて行われたプレツアーに、後藤キャスターも参加しました。
三芳町のガーデンツーリズムのコンセプトは里山を巡る旅。地元の寺院や古民家など8つの庭園を中心に観光ルートが作られています。中でも後藤キャスターが気に入ったのは、三富今昔村という庭園。
後藤楽々キャスター
「昭和の雰囲気。緑も多くて落ち着きます」
周辺には農家が管理していた雑木林や竹林もあり、古き良き日本の田舎の雰囲気を味わえます。
三芳町長 林伊佐雄さん
「木1本を見てもよくない。雑木林・畑・農家・作物。美しい景観を見てほしい。グローバルに発信し地域や日本の魅力を知ってほしい」
各地に広がりつつあるガーデンツーリズム。地域の魅力を発信するだけでなく、活性化させる取組みに期待が寄せられています。