“教室は仮想空間”“同級生はアニメキャラ”“高校卒業資格”メタバース空間に新設された学校とは?
学校といえば実際に校舎があって先生から直接手ほどきを受け、同級生たちと机を並べ学ぶというイメージですが、2023年4月から全く新しい発想のもと新設された学校がありました。その名もMEキャンパス。一体どんな学校なのか?佐藤真知子アナが取材してきました。
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佐藤アナが訪ねたのは、東京・港区のオフィス街にあるビルの一室。
佐藤真知子アナ「こちらに最新鋭の学校があると聞いたんですが、一体どこにあるんですか」
MEキャンパス事務局担当・北祐一さん「メタバース空間上にあるMEキャンパスという学校になります」
見せてくれたのはパソコンの画面。実は、この春インターネット上にある仮想空間の一つメタバースに開校した学校が、こちらのMEキャンパス。
生徒たちは、アバターという自分自身の分身となるキャラクターをメタバース上で操作しながら、動画教材や課題制作を通じてメタバースに関する専門的な技術を学びながら学校生活を過ごせます。
さらに、こちらでは提携する通信制高校に同時入学することで高校卒業資格が取得できる3年間のコースがあるんです。こちらの学校のコンセプトを聞いてみると…。
MEキャンパス事務局担当・北祐一さん「見た目や性別年代関係なくその仮想空間の中で自分の好きなアバターで、自分の好きなペースで好きな場所から好きなことを学んでいけるような、そういうような場所にしたいなと思っております」
大きな特徴は、メタバース上の空間にある学校だからこそ、生徒たちはいろいろな地域から登校することができる点です。佐藤アナも早速アバターを選び、校内を回ってみました。案内してくれたのはコーチアバターの永山さん。
コーチアバター・永山さん「初めまして!MEキャンパスコーチの永山です」声の主の永山さんは生徒の学習をサポートするコーチです。
キャンパス内には、生徒たちが交流や勉強会などに使う事ができるラウンジや入学式・卒業式などの行事を行うアリーナ。そして授業を行うクラスルームなどがあります。校内の見学が終わると実際の授業も体験。
コーチアバター・永山さん「理想の部屋を作りましょうという課題に取り組んでいただくフロー(工程)を簡単に説明させていただきます」
今回は3か月かけてメタバース上に部屋を作るための工程スケジュールを決めました。授業で学んだ技術は、どのように伸ばしていけばいいのか分かるように図にしてくれます。目に見えた形にすることで生徒たちのやる気をひき出せるように工夫しているそうです。
MEキャンパス事務局担当・北 祐一さん「自分らしく楽しく学んでいくそういうような体験をしていただき、MEキャンパス卒業後もその方たちはいろいろ新しいことを学びながら新しい価値を社会に提供していくと思う」
メタバース空間が生み出す新しい学びの形。その可能性に期待が寄せられています。