おうち時間で資格・検定の勉強 化粧品検定やラーメン検定も…
いま、おうち時間を勉強にあてる人が増えているといいます。資格や検定に挑戦する人も増えるなか、コロナ禍では、趣味を深めて生活を充実させようとする傾向もあるようです。
◇
東京・新宿区にある「桂花ラーメン新宿ふぁんてん」のじっくりと煮込んだ濃厚な豚骨スープが中太麺ストレート麺に絡む豚骨ラーメン、実はこのラーメンが問題になっているテストがあるといいます。
日本中のラーメンに関する問題を集めた、その名も「日本ラーメン検定」です。
初級は無料で受けられます。回答は4択制、80点以上で合格です。
4年前に生まれたラーメン検定。なぜ始まったのでしょうか。
ラーメン評論家 山本剛志さん
「合格したから何かができるわけではないとは思いますが、ラーメンが好きだからじゃないでしょうかね」
ただ、ラーメン好きを証明するためだけでなく――
ラーメン評論家 山本さん
「ラーメン検定で知ったラーメン屋さんとか、話題になった地域のラーメンを食べに行くきっかけ作りとして、ラーメン業界全体が盛り上がるんじゃないか」
◇
実は、ユーキャンが行った調査では、コロナ禍で新しく始めたことで、資格取得や語学の勉強が4位にランクイン。約7人に1人がおうち時間を勉強にあてていたということがわかりました。
会社員20代
「簿記の資格を取りました。飲みに行く時間がなくなったというのもあるし」
会社員20代
「手話の勉強を始めました。今回、コロナ禍のおうち時間でチャレンジしようと思い始めた」
好きなことを資格に役立てようとする動きはほかにもありました。
日本化粧品検定協会 小西さやか代表理事
「日本化粧品検定という検定を行っていまして、コスメや美容に関する知識を高めていただく検定になっています」
化粧品や美容に関する知識が問われる化粧品検定。1級から3級まであります。
これまでは美容業界で働く人の受験が多かったといいますが、一般の受験が増加しているといいます。
日本化粧品検定協会 小西代表理事
「趣味のためという形で、コロナ禍でステイホームの時間が増え、一般の方が勉強する時間が増えたというのがとても大きいかと思う」
試験問題には、日焼け止めの付け方など日常で実践できる知識もあります。
日本化粧品検定協会 小西代表理事
「クリーム状の日焼け止めであれば、パール粒1つ分を1回顔全体に塗って、もう一度1つ分を顔全体に塗る。2回に分けて塗ることが重要です」
メイクやスキンケアのことだけでなく、皮膚の仕組みなどまで幅広い知識を学べるこの検定。受験者の数はコロナ前と比べると約1.8倍で、過去最多になっているといいます。
コロナ禍のおうち時間での資格の取得は、まだまだ広がりを見せそうです。