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渋谷の東急百貨店がついに閉店! スタッフや常連客のそれぞれの思い…感謝の手紙に込めた記憶は

2023年2月15日 21:12
渋谷の東急百貨店がついに閉店! スタッフや常連客のそれぞれの思い…感謝の手紙に込めた記憶は

渋谷で流行や文化の発信地として知られた東急百貨店本店が55年の歴史に幕を下ろした。別れを惜しむお客さんの中には昭和・平成・令和と何代にもわたり通った常連もいて、その人気ぶりをうかがわせた。

親子4代で通ったというお客さんは「祖母の代からお世話になってたのですごく寂しい」と消えていく東急本店への思いを語ってくれた。

その開業は55年前。イギリス人モデルのツイッギーさんが来日し、空前のミニスカートブームが起こった年だ。最先端の流行が百貨店に求められていた時代。東急本店はその先駆け的存在として新たな流行・文化を切り開いてきた。

そんな東急本店に憧れて、30年前に入社した上野さんは、お客さんのニーズにこたえ様々なサービスに対応するコンシェルジュを12年間にわたり務めて来た。コンシェルジュは百貨店でも先駆けと言えるサービスだ。お客さんが何を望んでいるかお伺いして対応していくのが心掛けていることだ。閉店の4日前に来た常連客は「(上野さんが)色を選んでくれてから洋服似合うねと言われてる」と深い信頼を寄せていた。

そして90年代のワインブームに合わせて2000種類以上の品揃えを誇るようになったワイン売り場では、ソムリエの資格を持つ佐藤さんがワインの片付けをしていた。「どんどん棚が空になるのを見ながら感無量な感じです」と閉店への思いを語るのだが、ワイン売り場にはほかの売り場とは違う未来が待っていた。

閉店の日を迎えた地下3階の洗車場では、20年の間、洗車サービスを担当した内田さんが忘れられないお客さんを思い出していた。「常にお弁当を人数分いただくんです。毎回」とエピソードを教えてくれた。さらにクリスマスの時に驚かされたプレゼントとは?

そしてレストラン街にある「ラ・ブラッスリー シェ松尾」も閉店となる。ここは渋谷区の松濤にあるフランス料理店「シェ松尾」の系列店だ。その本店から支配人として配属されているのが、蒔苗(まかなえ)支配人。「全力で最後まで楽しんでいていただきたい」という思いで接客を続けていた。閉店間際に最後の食事を終えたお客さんと記念撮影をしていると、蒔苗支配人に“あるサプライズ”が待っていた…

55年の歴史に幕を閉じた渋谷の百貨店。その裏側に見えた「人間ドラマ」に迫ってみる。


※詳しくは動画をご覧ください。(2023年2月15日放送「news every.」より)

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