「どこから手をつけよう…」プロに聞く“大掃除のコツ” 今年は来客が増え…“依頼”増加も
年の瀬が迫り、1年の汚れを落とす大掃除の時期がやってきました。今年は自宅に人が集まるケースも増えたことで、家事の代行業者などへの大掃除の依頼が増えているということです。中には、「どこから手をつけようか」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。掃除のプロに“大掃除のコツ”を聞きました。
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12日、東京・杉並区の一軒家を訪れると、天井に付けられたシャンデリアの傘を外して、拭き掃除が始まりました。駆けつけたのは、家事の代行業者です。コロナ禍で手つかずだったシャンデリアは、3年ぶりの大掃除となりました。
御用聞き 唐沢武尊さん
「これで作業しちゃいますね」
依頼主
「すごいでしょう?」
御用聞き 唐沢武尊さん
「ほこりがだいぶたまってました。2~3年やってないと、どうしても、ほこりがたまっちゃうんですよね」
久々に見る“きれいなシャンデリア”に、依頼者の心も晴れやかになりました。
依頼主
「あぁ、気持ちいい」
御用聞き 唐沢武尊さん
「これで、しばらく1年は」
いよいよ年の瀬となった今、大掃除の依頼が増えています。今年はここ数年と違う傾向があるといいます。
御用聞き 唐沢武尊さん
「2~3年前はどうしても『人を呼びたくない』という人が多かった印象があったので、だいぶ落ち着いてきて、(年末に)いとこと自分の家で集まるんだけど、高齢の方で孫たちも来るし、自分じゃできない所をやってもらうと」
年末などに家に人を招く機会が増加し、業者にも家の中の大掃除を求める依頼が増えているということです。
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2022年も残すところ、あとわずかとなりました。新たな年に向けての準備が始まっていて、雑貨店「3COINS+plus 西銀座デパート店」では、年末の大掃除用のアイテムを展開しています。
今年は手軽に掃除ができる物が人気です。高い所まで手が届き、1本で窓掃除が完結できる「ロング3WAYワイパー(1650円)」、キーボードの隙間など貼り付けるだけで、ほこり掃除ができる「粘着クリーナー(330円)」などが売れているといいます。
お客さんも、すでに大掃除のスイッチが入っています。
お客さん
「『正月を迎えるのは、新しい気持ちで』というのがあるので、これから台所掃除して、窓掃除して、リビングの掃除しようかなって」
「キッチンですね。毎日使う所なので、きれいに」
ただ、中には、「どこから手をつけようか悩んでます。終わるかなって心配です」と話すお客さんもいました。
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その悩みを解決すべく、「掃除のプロ」にコツを聞いてみました。力を入れるべきは、普段よく使う「水回り」だといいます。
まずは、油汚れが気になる台所です。コンロの上にあるレンジフードは、食器用洗剤などで掃除が可能です。
東京ガスのハウスクリーニング・サービススタッフ 矢口隆之さん
「力ではなくて素早くこすることで、力を与えず汚れを除去することができる。素材など傷めずに汚れが取れる」
毎日使うトイレには掃除がしづらい隙間がありますが、温水洗浄便座は自分で取り外しのできる物が多く、側面のボタンを押すだけで掃除が可能になります。
東京ガスのハウスクリーニング・サービススタッフ 矢口隆之さん
「一般的な温水洗浄便座は大半がですね、ボタンを押して引くだけで、簡単に外れる場合が多いです」
また、お風呂のカビ取りは「つけ置き時間が大切」といいます。カビ取り剤をしっかりたたいて、浸透させ、1日ほどおくと効果的だということです。