【大雨から1年】災害への備え 生活用品や対策グッズから考える
去年7月の記録的大雨から1年が過ぎました。
災害への備えは、市販の商品で対応できることも多くあります。
いざという時に役立つ身近な生活用品や、浸水被害の軽減を図る対策グッズを取材しました。
スリッパや携帯トイレに、メイク落としや歯磨き用シート。
身近な生活用品から災害に備えてもらおうと、無印良品では、長期間保存できる食料品などを日常的に消費しながらその都度補充し、備蓄する「ローリングストック」を推奨しています。
またJR秋田駅前の店舗では、独自の取り組みとして、秋田市のハザードマップと、内水氾濫の恐れがある地域の地図を、無料で配布しています。
秋田市がハザードマップに加えて確認してほしいと呼びかけている内水氾濫の想定区域図。
3センチから1メートル以上まで4段階に色分けされ、浸水時の深さが示されています。
近年の大雨災害の激甚化を受け、秋田市が作成していて、現在、3つのエリアを公開。
市内全域の完成を急いでいます。
無印良品 秋田アルス 宮田智弥 店長
「普段から何かあった場合、こうやって動こうとかそういう話し合いを持てる時間、場を設けられれば、それが一番お役に立てるいいことなんじゃないかなって考えています」
被害を未然に防ぐための備えも。
秋田市のホームセンターでは、今年から特に水害対策商品に力を入れています。
浸水を防ぐための土のうや、併せて使えるブルーシートなど10種類あまりを取りそろえています。
近年は新たな対策商品も加わり、客からも多くの関心が寄せられているといいます。
去年から販売が始まったのが、止水板です。
複数のパーツからなるコンパクト止水板は、水圧によって地面に押さえつけられることで効果を発揮します。
土のうを積んだ時と比べて、水が漏れる量を約30分の1にまで抑えられるということです。
また、水に浸すだけで膨らむ土のう袋もあります。
2.5センチの薄さだったものが、水に浸してもみほぐすと、5分ほどで重さ約15キロのボックス型に膨らみます。
取っ手も付いていて、持ち運びにも便利です。
使ったあとは、屋外で乾かすことで自然に水分が抜け、燃えるゴミとして処分することができます。
こうした水害対策商品は、去年よりも売れ行きが伸びているということです。
DCM広面店 大槻光栄 副店長
「簡単に皆さんでもお使いできる水のうという商品が出てきておりますので、そういった商品、当店では取りそろえておりますのでま、ぜひ、売り場をご覧になって各自で備えていただければと思います」
国は、自宅での備えについて、特に食料や水は、最低3日分用意してほしいと呼びかけています。
また、避難する時にすぐ持ち出せるものも用意しておく必要があります。
例えば非常食のほかに薬や下着などの衣類、現金、運転免許証などの身分証明書、そして今回紹介した歯ブラシやウェットティッシュなどの生活用品。
ほかにも懐中電灯やラジオ、スマホなどを充電する携帯用バッテリーも挙げられます。