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県内を通過した台風5号の影響は

2024年8月13日 18:14
県内を通過した台風5号の影響は
県内を通過した台風5号は13日午前3時に熱帯低気圧に変わりました。欠航が相次いだ秋田空港ではお盆の帰省客に影響が出ましたが、先月大雨被害にあった地域では大きな被害は確認されませんでした。

12日に県内を通過した台風5号は13日午前3時に熱帯低気圧に変わりました。県内には暖かく湿った空気が引き続き流れ込んでいて大気の状態が不安定となっています。13日の日中もところどころに活発な雨雲がかかりました。

台風の影響で12日に18便が欠航した秋田空港では、朝まで影響が続きました。秋田空港を出発する羽田便と大阪便のあわせて2便が欠航となりました。お盆の帰省客や旅行客は予定の変更を余儀なくされていました。

大阪に帰る夫婦 おじいさん
「飛行機がキャンセルになって本当は日帰りの予定だったんですけども、一泊しまして、でゆっくりきょう帰ろうかなと」

東京に帰る家族 おじいさん
「本当は昨日帰る予定だったんだけども、一日のびて、はい」

母「おかげでいっぱい遊べたよね」

子ども「たくさん遊べました、一日遅れたから」

県内はこの後もところによって雨脚が強まる見込みです。14日にかけて大雨による土砂災害や低い土地の浸水に十分注意が必要です。

先月の大雨で多くの住宅に浸水被害があった上小阿仁村の仏社地区。大雨の爪あとは今も集落に残っていて、住民は台風の接近でこれ以上被害が拡大するのではと心配していたといいます。

上仏社地区自治会 齊藤政治会長
「雨量とか風の強さとか、テレビとかで気にはしていました。不安な気持ちと、また災害で同じところがたぶん被害出るんだろうかなと、どうすることもできないところもあるのかなって思いますね」

県の雨量計によりますと、12日にやや強い雨が降った上小阿仁村ですがこれまで台風による建物や農業の被害は確認されていないということです。村の自主避難所も13日の午後3時に終了となっています。

仏社地区では雨の合間をみてお盆の墓参りに来る住民の姿も見られました。2年前にもそして3週間前にも大雨被害のあった上小阿仁村。爪痕が残る中台風でさらなる被害の拡大はなくお盆を迎えました。


台風で心配なのは風による被害も。

潟上市の果樹園では来月に収穫を迎えたナシの被害が懸念されていましたが、枝の下に張りめぐらしたワイヤーやネットを事前に設置していたため、被害はほとんどありませんでした。

加賀谷敏彦代表
「台風来るとすごい被害出るところなんだよ。例えば数年前の塩害にしても。落果被害が多いところだから、防風林とか棚が揺れないような対策はもうやっちゃってる」

この果樹園は去年、春先に発生した霜の影響を受け、収量は例年の2割ほどに落ち込みました。おととしも台風による塩害が発生しています。来月の収穫に向けてはまだまだ気の抜けない日々が続くといいます。

加賀谷敏彦代表
「去年はほとんど収穫なかったでしょ。おととしもだめだったでしょ。3年ぶりにやっと平年作とれるかなって県内の果樹農家喜んでると思うんだよな。1か月くらい大きな台風来なければ皆さん喜ばれる。3年ぶりにああよかったなって言えるんじゃないかなと思うけど」

まだまだ夏の日差しを浴びて甘~いナシへ。加賀谷果樹園では来月1日から毎年恒例のナシ狩りとブドウ刈りが始まる予定です。
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