「日本版ライドシェア」秋田市でも始まる タクシー運転手が減る中担い手確保に期待
一般のドライバーが自家用車などを使って有料で客を運ぶ「日本版ライドシェア」の運行が、7日、秋田市で始まりました。
タクシーの運転手が年々減って、高齢化も進む中で、担い手の確保につながると期待されています。
「日本版ライドシェア」の秋田市での運行開始に合わせて、7日、配車の依頼ができるスマートフォンのアプリも使えるようになり、その説明会が開かれました。
タクシーの運転手不足を解消するため、タクシー会社の管理のもとで、一般のドライバーが有料で客を運ぶ「日本版ライドシェア」。
県内では、去年12月に初めて大館市で運行が始まり、7日から秋田市でも利用できるようになりました。
秋田市では、4つのタクシー会社が「日本版ライドシェア」に参加し、7台の車両が登録されました。
料金は、通常のタクシーとほぼ同じ額で、アプリで予約した時点で、利用時間と距離を換算した金額が決まり、利用後にインターネットで決済されます。
実際の走行距離が増えたり、渋滞で走る時間が長くなったりしても、追加で支払いが発生することはありません。
秋田県ハイヤー協会によりますと、県内のタクシーの運転手は、先月末時点で1205人で、最も多かった2016年と比べて、600人あまり減りました。
平均年齢は65.3歳と高齢化も進み、運転手不足で客の利用を断らざるを得ないことも増えてきているといいます。
国際タクシー
髙田和明 社長
「コロナの時を境にですね、一気に乗務員の数が減ってしまったというのは間違いないことであります」
「日本版ライドシェア」では、有料で客を乗せて運転できる二種免許を持っていないドライバーでも、タクシー会社の研修を受けるとタクシーを運転できるようになるため、担い手の確保につながると期待されています。
秋田市で始まった「日本版ライドシェア」を利用できるのは市内のみで、当面は、特にタクシーが不足する毎週金曜日と土曜日の午後4時から翌日午前0時まで運行します。