1週間かけて制作した衣装は…?思い思いの装いで夢に一歩 秋田公立美術大学の卒業式
3月も後半に入り、大学でも卒業式のシーズンを迎えています。
17日は、秋田公立美術大学の卒業式が行われ、約100人の卒業生が、新たな一歩を踏み出しました。
あきた芸術劇場ミルハスで行われた、秋田公立美術大学の卒業式。
卒業生は、思い思いの装いで出席するのが恒例になっています。
キャラクターとしてなりきり、筆談とジェスチャーのみで会話する卒業生も。
男性が約1週間かけて制作したのは、これまでの創作活動にまつわる衣装です。
「いままで昆虫とか、昆虫が生息する環境をモチーフに作品を作ってきたので、そういった昆虫たちに、秋田で出会った昆虫たちに感謝の意を込めて、蛾の衣装になってきました」
今年は、学部生と大学院生合わせて108人が門出を迎えました。
新型コロナウイルスの影響で、4年前の入学式は学生と教職員だけで行われましたが、17日は、子どもたちの晴れ姿を見届けようと、保護者の姿もみられました。
入学当初はオンラインで授業を受ける日々が続いたものの、それぞれが学びを深め、充実した学生生活を締めくくりました。
廣田瑚斗美さん
「4年前、私たちが美術史の授業をオンラインで受講していたように、制限の先にできることを発見しながら作品を作っていたように、私たちの制作活動や生活は、社会の動きと深く結びついています。美術を学んだ1人の人間として、変わりゆく世界に新鮮な気持ちで出会い続けることが求められていると感じています」
青森出身
「秋田で就職をして、そのまま作家活動も続けていきたいなって思っています」
岩手出身
「仕事とかは一番優先にはなると思うんですけど、4年間、自分が培ったデザインの軸だったりを忘れずに、自分で1つ軸を持ちながら仕事もしていけたらいいのかなって思っています」
コロナ禍を経て、充実した学校生活を送った卒業生たち。
学び舎で培った感性を生かし、新たな夢に向かって一歩を踏み出しました。