鳥羽水族館のアフリカマナティー「かなた」天国へ、ユニークな“休息姿”も注目の的に
1996年にギニアビサウ共和国から、同種のメス個体「はるか」と共に入館したかなた。別種の「アメリカマナティー」、「アマゾンマナティー」は、他の水族館で飼育されていますが、アフリカマナティーの飼育展示を行っている施設は、現在も国内では『鳥羽水族館』のみ。“国内唯一”となる同種の飼育展示は、大きな注目を集めました。
2014年にはるかが死亡してからは、メスの「みらい」と2頭で暮らしていたかなた。性格はあまり活発的ではなく、落ち着いており、同館の担当者曰く「飼育をしている同種のメス個体「みらい」と比べると、気が弱い性格」だったといいます。
一方で、“意外な姿”が注目の的になることも。「かなたは水槽の底で仰向けになって休息をすることが多く、それを見た来館者の方からよく心配の声をいただきました」と、かなたとの思い出を振り返りました。
国内では同種展示の例がなかったアフリカマナティー。同館の担当者は、「マナティーを含めた海牛類の飼育について、重要な知見を我々に与えてくれたかなたに感謝したいです。天国でゆっくり休んでください」と感謝の思いを語りました。
かたなの死亡により、現在『鳥羽水族館』で飼育しているアフリカマナティーはメスの「みらい」1頭に。かなたの献花台設置などについては、現在は予定していないとのことです。