“指定ごみ袋”の無限ループ!? 収集した“指定ごみ袋”から新たな“指定ごみ袋”を作って再び収集…何度も繰り返す資源循環の仕組みを構築 愛知・岡崎市

市の担当者によると、指定ごみ袋を回収して何度も再生する取り組みは全国初だということです。
【指定ごみ袋の循環の流れ】
(1) 排出された指定ごみ袋を収集
(2) 破袋・粗選別・異物除去
(3) 再生プラスチック原料化(ペレットに加工)
(4) ペレットをフィルム状に加工
(5) 新たな指定ごみ袋を製造
新たに製造された指定ごみ袋は市民の手に渡り、再びごみステーションに排出されるため、(1)から(5)を繰り返すことで資源が循環する仕組みです。
原料や品質を確保するため、再生プラスチック原料を70%配合して製造されますが、事業者による試算では従来品の製造時より約45%のCO2削減が見込まれています。
同市の指定ごみ袋は、可燃・不燃・プラスチック・紙類・ペットボトルの5種類ありますが、対象となるのは、汚れが少なくリサイクルに適している紙類の指定ごみ袋。現在の紙類の指定ごみ袋は透明な素地に青色のインクで文字が書かれていて、個人情報が書かれたはがきやレシートなどを捨てる際に中身が見えてしまう懸念がありましたが、再生することでインクの色が袋に移り、薄い青色の袋になって中身が見えづらくなるため、個人情報保護の面でもメリットがあるということです。
地元企業と協働できたことで輸送コストなども抑えられ、販売価格は従来品と同程度になる予定。在庫調整や資源循環の条件などを精査しながら、2026年度中の導入を目指すとしています。