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12月19日からガソリン高騰!? 来年1月は1Lあたり185円前後まで値上がる可能性も....農家も困惑「暖房代が高すぎる」

2024年12月9日 19:42
12月19日からガソリン高騰!? 来年1月は1Lあたり185円前後まで値上がる可能性も....農家も困惑「暖房代が高すぎる」

政府が発表した「補助金の引き下げ」によって、ガソリンの価格高騰が懸念されています。年末年始の帰省シーズンに、直撃する可能性もあるこの“値上がり”。街の人々はもちろん、ガソリンスタンドや農家などさまざな場所から嘆きの声があがっていました。

1回の給油で100~200円負担の可能性

12月7日、愛知県稲沢市のガソリンスタンド『大洋石油 Nステージ稲沢SS』。休日ということもあり、多くの人が給油に訪れていました。この日のレギュラーガソリン価格は、1リットルあたり174円(12月7日時点)。

その価格について利用者からは、「すごく家計に響くなと思います。ガソリン代だけでも、どこか出かけるにも、必ず必要になってくる」、「昔、若いころレギュラーで80円くらいの時があった。それと比べると倍くらいなので、すごく高いなと思います」など、さまざまな声があがっていました。

生活に何かと必要なガソリン。利用者にとっては今の価格でさえ、かなり高い印象のようですが、来週以降、ガソリンの価格がさらに上がる可能性があるというのです。

「大きい幅で上がるので、(価格を)上げざるを得ない。(来週)金曜から上げようか、それとも週末を挟んで月曜から上げようか、悩んでいるところです」と心境を明かしたのは、『大洋石油』の山崎晃司社長。

値上げの理由は、先週、政府が発表した「補助金の引き下げ」。現在ガソリン代は、本来なら1リットル190円ほどするのですが、政府が補助金を出すことで175円前後に抑えています。

しかし、その補助金が今月19日から段階的に減額。そのため、店頭価格が19日以降は180円、年明け1月には185円前後に上がる可能性が高まっているのです。

『大洋石油』の山崎社長は、「(1回の給油で)金額的には、100円~200円くらいお客さまに負担していただくことになる」と話します。

この事実を知った利用者からは、「最悪じゃん…え?そうなんだ。そんな高くなっちゃう?200円とか行っちゃいそうじゃん」など驚きの声が。また、「普段、山とか行くので。まぁまぁ遠いところへ行く。回数減らさないとですね」と、今後の外出を控えることを考える声も寄せられました。

価格高騰に農家も困惑「経営を圧迫しかねない」

悲鳴を上げているのは、車を運転する人だけではありません。愛知県田原市の農家『マーコ』に行ってみると、ハウスの中では電照菊やイチゴなどが育てられていました。冬でも暖かい環境を維持するため、暖房は欠かせません。

使用する燃料は“重油”。昨シーズンは、約10万リットルほど使用したといいます。

『マーコ』の福田 督専務曰く、「ウクライナのロシアの戦争の前くらいは、(1リットル)60円台ぐらいで推移していた」という重油の価格。現状について、「どんどん値が上がっていて、今年は100円超えた」と明かしました。

上がり続ける価格に、重油を使う量を節約するなど、企業努力でなんとか乗り切ってきましたが、補助金の引き下げは大きな痛手。『マーコ』の福田専務は、「すべてのものが相場に左右されて、価格が安定しない」と話し、価格が市場の相場に左右される農作物は、燃料費の値上がり分を価格に上乗せすることが難しいため、経営を圧迫しかねないといいます。

さまざまな場所に影響を及ぼす可能性が高まる、「補助金の引き下げ」。『マーコ』の福田専務は、「(燃料費が)上がった分、商品価格を上げて、買ってもらえるかといったら買ってもらえない。そこが一番厳しいところ」と、価格高騰への思いを語りました。

最終更新日:2024年12月9日 19:42
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