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防災備蓄収納プランナーが伝授!備蓄物資なくなったら「小麦粉」、氷は二度使える、クーラーボックスで保温…“自宅にあるもの”で出来る備えとは?

2024年8月26日 19:06
防災備蓄収納プランナーが伝授!備蓄物資なくなったら「小麦粉」、氷は二度使える、クーラーボックスで保温…“自宅にあるもの”で出来る備えとは?

地震や台風など災害リスクの高い日本。十分に備えようとしても、“今すぐ”には難しい場合もあります。防災備蓄収納プランナー協会がオススメする、自宅に“普段からあるもの”で出来る災害への備えとは。

“十分”な備えが出来ている人は約10%のみ

今月15日に注意の呼びかけが終了した「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」、週明けに東海エリアを直撃する恐れのある台風10号の接近など、相次ぐ自然災害に対する“備え”の影響から、各地の店舗では防災グッズの品薄が続いています。

中京テレビ「キャッチ!」ではLINE公式アカウントにて災害への備えに対するアンケートを実施。

828人が回答するなか、『自宅で「災害への備え」を何らかしていますか?』という質問に対して、78%の人が「している」と答えました。しかし、「災害への備えは“十分”にできている」と答えた人は全体の約10%のみ。

“不十分”と思う理由について、「まだ非常食が手に入らなくて不十分に感じている(20代女性)」、「いざ災害が来た時に長くは持たない気がする(30代女性)」、「ライトやモバイルバッテリーは備えているが、非常食等の備えが何も無い(30代男性)」などさまざまな意見が寄せられました。

防災備蓄のエキスパートが“備え”をチェック!

東海エリアの人々は、実際にどのような“備え”をしているのでしょうか。愛知県豊田市で、5人のお子さんと両親の7人家族で暮らす青柳さんの自宅にて、青柳家の備えについて聞きました。

5人のお子さんの母・青柳直子さんは、東日本大震災の直後に準備したという防災バッグを保管。しかし、「まず家族の人数構成が全く変わっている。(備蓄を)いくつ用意するのかというところがすごく自分で悩んでいる」と心配な表情を浮かべます。

そこで今回、防災備蓄のエキスパート「防災備蓄収納プランナー協会」の長柴美恵代表に青柳家の備えをチェックしてもらいました。

自宅内のパントリーに、災害時の食料備蓄をしている青柳家。パントリー内には、水を入れると出来上がるおにぎり50個が非常食として置かれていました。たっぷりあるように見えますが、一人1食1個とすると、7人家族の青柳家では約2日分の食料にしかなりません。

そんな青柳家に、「防災備蓄収納プランナー協会」長柴代表が、新たな防災備蓄としてオススメした食料が“小麦粉”。「(小麦粉を)お水で薄めて、お団子のような汁物を作る。お米の代わりにおなかを満たすことができる」と、長柴代表は小麦粉の活用法について話します。

小麦粉・少量の水・みそで作る”すいとん”に、早速子どもたちがチャレンジ。分量は目分量、耳たぶぐらいの柔らかさの団子状にしたら、鍋に入れていきます。

停電などで電気やガスが使えなくなったとき、重宝するのが「カセットコンロ」。“すいとん”は使用している水が少ないため、加熱時間が短くて済むのもメリットです。

出来上がった“すいとん”を、子どもたちが試食。「意外と柔らかい」、「もちもちしてておいしい」など、嬉しそうな笑顔がこぼれます。

また、長柴代表からは、氷に関するアドバイスも。「普段から氷をちょっと多めに作っておいて、停電になった場合、クーラーボックスにその氷をためてしまう方法もあります」と話し、続けて「「凍っている状態だと、これが保冷剤として使えます。解凍した後は飲んだりする。要するに2度使える」と、災害時に実施したい氷の使用法を伝授しました。

クーラーボックスで“お湯”を保温

自宅に“普段からあるもの”を使用した備えは他にも。レスキューストックヤードが公開しているのは、クーラーボックスの活用法。食材を“冷やす”イメージが強いクーラーボックスですが、実は鍋の保温にも役立つ優れもの。

中京テレビ「キャッチ!」のスタジオには、お湯入りの鍋が入ったクーラーボックスが登場。クーラーボックスを開け、鍋に入ったお湯の温度を測ってみると、なんと64℃以上。クーラーボックスのなかに1時間保管されていたにも関わらず、しっかりと保温がされていました。

週明けに東海エリアに直撃する恐れのある台風10号。今週末に自分たちにできる備えをすることが大切です。

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