国内唯一の“生きた恐竜”コモドドラゴン 東山動植物園で一般公開はじまる 初日は開園前から長蛇の列 新居も建設中だけど…まさかの入居条件が!?
行列の先頭は午前4時起き! タロウに会うため全国から続々来園
常滑市から来た一番乗りの男性は、朝4時に家を出て、開園の3時間前に来るという気合いの入りっぷり!
常滑市から来た男性:
「6時ごろに来ました。全国でここでしか見られないと聞いて。自分の好きなものなので」
列に並びながら熱心に図鑑を見ていた男の子は、ちょっとお疲れ気味の様子。それもそのはず、なんと岡山県から5時間かけ“コモドドラゴン”のために名古屋にやってきたのです。
岡山県から来た親子:
「(午前)0時に家を出て5時くらいに着いたんですけど、6時にここに着いて、すぐ並びに来ました。(コモドドラゴンの魅力は)大きさですかね。今日、誕生日なんですよ。公開日だから一緒に行こうって」
コモドドラゴンと2ショットを撮りたい親子に密着!
瀬戸市から来た小学5年生の豪くんと、お父さんの健太郎さんは、親子そろっては虫類が大好きです。
高尾健太郎さん:
「会社休みとってなんとか来ました。子どもが見たいと言って。コモドドラゴンに会いたくて、頑張って早起きした」
この日の二人の目標は、タロウと2ショット写真を撮ること!
午前9時、待ちに待った開園の時間です。展示場所は1週間前に下見に来ていて確認済み。豪くんは高鳴る気持ちに思わず駆け足になります。
迷わずまっすぐタロウのところへ行きましたが…タロウをひとめ見ようとする人で獣舎は大混雑! 体長は約2.7メートル、体重は約50キロ、“生きた恐竜”とも言われるタロウの姿に、みなさん大興奮のようです。
“コモドドラゴン”大好き高尾さん親子は、2ショットが撮れたのでしょうか。混雑の中で撮った写真を見せてもらうと、タロウがすこ~し小さいですが、何とか撮影に成功したようです。
高尾健太郎さん:
「感激です。もうこれ以外の言葉が出ないです、本当に」
高尾豪くん:
「(写真の出来は)現実を考慮して90点くらいかな」
実は、この90分後に再挑戦したそうなのですが、タロウもバッチリ写った2ショットの撮影に成功! 初めての“コモドドラゴン”に大満足の高尾さん親子でした。
タロウの新居を建設中も…入居にはまさかの条件が!?
タロウの住居はシャバーニ率いるゴリラたちが住んでいた場所で、いわば“お下がり”なのですが、園内ではこんな動きがありました。
現在「コモドオオトカゲ舎」があるのは北園ですが、そこから橋を渡って本園に降りたすぐの所、正門からまっすぐ入ってきた動物園の“一等地”に、工事中の囲いをしている場所がありました。囲いには「コモドオオトカゲ」の文字が…。なんとコモドドラゴンの“新居”の工事が始まっていたのです!
完成すればタロウも引っ越しするのかと思いきや…なんと入居するには厳しい条件があるようです。東山動植物園の広報担当者に聞いてみると「現在工事中の獣舎は繁殖目的のもの」とのことで、タロウに“お嫁さん”が来ないと入居できないのです。
まさかの条件付きですが、お嫁さんが来る時期にあわせて獣舎を完成させる予定で、お嫁さん候補も生息地のインドネシア政府と調整中ということです。