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名前の由来は「らんま1/2」!“雌雄同体”のタイナス新種が、11月24日まで期間限定で展示 

2024年11月14日 18:16
名前の由来は「らんま1/2」!“雌雄同体”のタイナス新種が、11月24日まで期間限定で展示 
©高橋留美子/小学館

高橋留美子氏の作品「らんま 1/2」より命名された、“雌雄同体”の新種が『名古屋港水族館』にて期間限定で展示中だ。

新種の名前は、「ランマアプセウデス」。体長約数mmの小型甲殻類「タイナス」の一種で、2009年、北海道大学大学院理学研究院の角井敬知講師によって、『名古屋港水族館』で発見された生物だ。

発見当時、様々な研究に用いられてきたが、分類が非常に難しいグループだったため、実はしばらく種名が確定されずいた同生物。採集個体をもとに北海道大学内の角井講師の研究室で継代飼育され、北海道大学大学院理学院・院生の松島吉伸さんらが観察を重ねてきた。

研究の結果、同生物は“雌雄同体”であることが判明。 1 個体が雌雄の生殖器官を、同時にもつ種であることが明らかになったのだ。

この特徴から、角井講師ら研究チームは、高橋留美子氏の作品「らんま 1/2」のリードキャラクターで、本来は男性ながら女性にもなりうる「早乙女乱馬」を想起。高橋氏に許可をとり、この新種に「ランマアプセウデス」と名付けたのだ。

そんなバックストーリーをもつ新種「ランマアプセウデス」が、“はじまりの場所”ともいえる『名古屋港水族館』にて、11月24日(日)まで期間限定で展示中。

開催のキッカケについて、『名古屋港水族館』担当者は、「学名に有名な漫画の主人公の名が付けられている事にインパクトを覚え、その後、新聞やネット記事でも話題を集めたため、何とかこの生物の故郷である当館にて、来館者の皆様に直接観ていただきたいと考えました」と話す。続けて、「体長が6㎜程度と大変小さいため、どのように展示するか試行錯誤を重ねた結果、シャーレ内で飼育しながら顕微鏡で拡大してモニターに映し出す方法にたどり着き、晴れて展示する事になりました」と展示までの経緯を明かした。

同担当者自身も、“驚いた”という「ランマアプセウデス」の生態。「本来なら日の目を見なかった生き物ですが、調べてみると不思議な事があるものだと私も驚きました。この機会に水族館でその姿を御覧になっていただきたいです」と、来園者への思いを語った。

最終更新日:2024年11月14日 18:16
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