冬の雪山で遊ぶ“アクティビティ”で町おこし! 観光客を呼び戻す新戦略とは?
群馬県みなかみ町で冬を楽しもうと始まった「スノーキャニオニング」。雪山を楽しめるアクティビティだ。新雪の中に飛び込む「スノーダイブ」や、雪の斜面を体一つで滑り降りる「スノースライダー」など、安全にも配慮したスリリングな遊びだ。
考え出したのはニュージーランド出身のハリス・マイクさん(49)。「スキーとかスノボーとかできない人にパウダースノーを楽しんでもらおうと考えた」と語る。
ハリスさんは、みなかみ町で暮らし始めてもう25年近くなる。この町で妻・昭栄さんと出会い結婚。その後、夫婦でアウトドアのインストラクターを始めた。
特に人気なのが夏のキャニオニングだ。滝つぼに飛び込んだり渓流を滑り降りたりする、「究極の川遊び」と言われるアクティビティ。
実はみなかみ町は夏が稼ぎ時なのである。しかしここ数年、冬にはほとんど宿泊客がいない。スキー人口の減少でお客が減り、さらにコロナの影響からもいまだ脱出できず、外国人観光客も戻らないままだ。
マイクさんは、「白馬とかニセコみたいにインバウンドのお客さんが戻らない。観光協会の理事なのでみなかみ町のためにも頑張る」と意気込む。
手助けするのは、この町で生まれ育った3人の子どもたち。皆、子供の頃から大自然に親しんで生きてきた。観光客を呼び戻そうと家族での奮闘が始まる。
スノーキャニオニングは、安全を確保するためスキー場の敷地内で行っている。客を迎え入れる前日、マイクさんは長男サムさんと現場を下見して、雪の状況が良い、ゲレンデそばの林の中を候補地に決めた。スキー場のパトロール隊として働く二男マックさんは、スキーで現場を滑り、雪崩などの危険がないかチェックする。
そして当日、 現場のハリスさんには長男のサムさんが付き、末っ子のカヤさんがバックアップのためにスキー場で母とスタンバイする。安全のために当日の雪の状況を確認して、ついに「スノーキャニオニング」がスタートした。今回のお客さんは9人。果たして初めてのスノーキャニオニング体験をどう感じてくれるのだろうか。
※詳しくは動画をご覧ください。(2023年3月1日放送「news every.」より)