【特集】初めての電車旅 小学1年生が2人だけで挑戦 小さな冒険にカメラが密着 無事に目的を達成できたかな?
皆さんは初めて1人で電車に乗ったのは何歳の時ですか?先週末、子どもだけで電車に乗る体験イベントが行われました。初めて尽くしの電車の旅。小さな冒険に、おじゃまっテレのカメラが密着しました。
小学1年生の幼なじみコンビで行動派の結俐(ゆうり)くんと慎重派の映茉(えま)ちゃん。この日は子どもだけで電車に乗る体験イベントに参加しました。
ミッションは、福井駅からハピラインふくいに乗って鯖江駅に向かい、駅の2階にあるカフェで家族にお土産を買って、再び福井駅へ。車社会の福井で育った2人は、ハピラインに乗るのも子どもだけで電車に乗るのも初めてです。
ハピリンを出発して、いざ福井駅へ。
結俐くん「なんか緊張してるね~」
映茉ちゃん「怖くないの?」
結俐くん「緊張してるけど・・・」
映茉ちゃん「見て、プリン」
結俐くん「宝くじだって」
見る物全てが気になります。
結俐くん「初めてこうやってひとりで歩くな」
映茉ちゃん「ゆうりくんも初めて?」
結俐くん「初めてに決まってんじゃん」
少し遠回りになりましたが、ようやく福井駅に到着。
映茉ちゃん「あれ、待って待って。違うんじゃない?」
結俐くん「もうちょっとまっすぐ?切符売り場あったけど」
そっちは新幹線の改札。
結俐くん「あった!」
無事にハピラインの駅にたどり着きました。切符を買おうとしますが、券売機の表示は漢字。「鯖江」は小学1年ではまだ習っていない漢字です。
映茉ちゃん「違う、ちがう」
結俐くん「え、こっち?」
力を合わせて切符を買えました。切符を改札に通して。
結俐くん「こっちだ!」
乗るのは4番ホーム。13時9分発の敦賀行きの電車です。
■アナウンス
「1番乗り場でお待ちください」
結俐くん「今、1番乗り場って言ったよね」
映茉ちゃん「でも、4番乗り場って言ってた」
結俐くん「え、1番乗り場って言ってるじゃん」
映茉ちゃん「1番乗り場?でも、間違えたらどうするの?」
ホームは合っているのに、違う電車のアナウンスを聞いて不安に…。
映茉ちゃん「あそに駅員さん来たから行く?」
結俐くん「え~」
映茉ちゃん「嫌なの?聞きたくないの?」
結俐くん「別に…」
映茉ちゃん「もし間違えたらどうするの」
迷っていると…。
結俐くん「あ!来た!」
映茉ちゃん「どこ?」
結俐くん「そっち、そっち。ハピラインきた」
ピンクの顔が目印の電車が到着です。
結俐くん「ハピライン来ました~」
映茉ちゃん「え、待って」
結俐くん「どっから並べばいい?」
結俐くん「電車乗るの難しいな~」
映茉ちゃん「怖い。立っとく?」
結俐くん「立つか」
見かねた男性が席を譲ってくれました。
「あ!動いた!」
列車は福井駅を出発。
映茉ちゃん「はや!」
結俐くん「普通の列車もこんな速いよ」
映茉ちゃん「これ、新幹線なの?」
降りる鯖江駅は4駅目です。
■車内アナウンス
「次は越前花堂」
映茉ちゃん「越前花堂って言われても降りないでね」
結俐くん「鯖江って言われたら」
切符を握りしめ、列車に揺られること15分。鯖江駅に到着です。
自動改札機がない鯖江駅。端末にかざしてみますが、それはICカード用。他の人の真似をして、なんとか改札の外へ出られました。
2階のカフェで帰りを待つ家族にお土産を買って、駅に戻ります。切符は買えましたが、さっきは窓口にいた駅員さんがいません。
映茉ちゃん「こっちでいいんじゃない…?」
迷った末、そのまま通ってしまいました。ベンチに座って列車をまっていると…。
■駅員
「こんにちは。はんこ押してもいいですか」
駅員さんが切符を切りに来てくれました。
長くて、あっという間の電車旅は終わりへ。福井駅では、お母さんたちが待っていました。
■結俐くん
「(友達に)子どもだけで電車に乗ったよって」
■映俐ちゃん
「(Q.2人で電車乗ってどこ行きたい?)東京とか」
■映茉ちゃんの母 小森恵子さん
「子どもだけで何かをするってことが今までなかったので。よく頑張ったなと思う」
■結俐くんの母 前川千織さん
「いろんな経験をして、それが自分で行動するときの自信につながってくれればいいかなと思う。またちょっと大きくなったかな」
初めて尽くしの電車の旅。子どもたちにとっては、車社会の福井でも、電車を身近に感じる貴重な経験になったようです。