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【特集】ヴィーガンスイーツ 県内の高校生が開発 動物性食品を使わず試行錯誤 訪日観光客などにアピール

2024年9月26日 21:24
【特集】ヴィーガンスイーツ 県内の高校生が開発 動物性食品を使わず試行錯誤 訪日観光客などにアピール

「ヴィーガン」という言葉をご存じでしょうか。肉や卵など動物由来の食品を一切食べない人たちのことです。宗教や動物愛護、それに健康上の理由で、そうしたライフスタイルを続ける人は世界中に数多くいます。こうした中、ヴィーガン向けのスイーツ作りに挑戦している高校生たちを取材しました。

マドレーヌにチュロス。こちらはドーナツにメレンゲクッキー。いずれも高校生が考案した動物性食品を一切使っていない「ヴィーガンスイーツ」です。

福井駅前のフードホール「MINIE(ミニエ)」で、豆乳のアイスなどを販売する「ごーる堂」が、啓新高校の調理科に新商品開発の話を持ち掛けたのがきっかけでした。

■生徒たちとのやりとり
「へぇ~すごい。かわいい。こんなのになるんだ」
「サツマイモと豆乳で生クリームを作るんです」
「へぇ~すごい。そんなことできるんだ。うちらには想像できない」

これらのスイーツは卵や牛乳を一切使っていないので、アレルギーの人も食べられます。

■Soy Sweets ごーる堂 Do+堂下未来店長
「メニュー自体も、私が想像しないような内容がたくさんあった。さすがだなと」

商品化することになったのは、マドレーヌ。生徒が考案したレシピをもとに、菓子作りのプロが細かい手直しをした上で、甘みが際立つよう塩を入れた試作品も用意しました。

■試食の様子
「ちょっと甘い」「塩味があって、甘みはさっきよりもある」
「後味はこっち(塩あり)の方が好き。口に入れた時は、さっき(塩なし)の方がおいしかった気がする」

多数決の結果、塩を入れたものに決まり、香ばしい大豆の香りが口いっぱいに広がることから「マメ・ド・レーヌ」と名付けられました。

■啓新高校の生徒(武内陽万莉さん)
「何回も試作して、何回か失敗してやり直してを繰り返していた。自分たちのものが選ばれて、すごくうれしかった」

■啓新高校の生徒(宮﨑翼さん)
「自分たちで作ったものより、よりおいしくなっていた。越前塩を使っているという点で、普通のマドレーヌとは変わった味。アクセントがあっておもしろいなと思った」

「マメ・ド・レーヌ」は、福井市内のレストランに併設する工場で製造され、まもなく販売されます。

■ナチュラルキッチン「サール」 廣瀨一人代表
「福井には素晴らしい素材がたくさんある。僕たちが余すことなく使い、地産地消・地産外消にスイーツを使って発信したい」

「ヴィーガンスイーツ」開発の動きは、越前市の武生商工高校でも進んでいます。この春の新幹線開業をきっかけに、生徒たちと地元のカフェがタッグを組みました。

■発表プレゼンの様子
「シンプルながらも、ぜいたくな味わいのケーキです。福井の食材は“味真野紅茶”と食用菊を使用したいと考えています」

生徒たちからは、次々とユニークなアイデアが。

■武生商工高校の生徒
「食べてもらう客の気持ちや笑顔を考えて、しっかり作っていきたい」

■Hugpopoカフェ 谷樹里オーナー
「福井愛がたくさんあふれる商品ばかりだったので、福井の特産“味真野紅茶”や“とみつ金時”とか。学生の柔らかいアイデアと柔軟な視点を取り入れて、人を幸せにする商品ができたらいいなと思う」

武生商工高校では、10月上旬に試食会をして、10月下旬の武生商工デパートで販売する予定です。

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観光庁によると、ヴィーガンを含むベジタリアンの訪日旅行客は、推計およそ128万人(全体の5%程度)。

最終更新日:2024年9月26日 21:24
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