寺の僧侶が神社でお経 鎌倉時代から続く「お礼参り」 福岡市・筥崎宮
鎌倉時代から続く伝統の神事です。寺の僧侶が神社を参拝する「お礼参り」が11日、福岡市で行われました。
11日午前、福岡市東区の筥崎宮を参拝したのは、博多区にある承天寺の僧侶21人です。
僧侶は、神社の拝殿にあがると、歩きながらお経を唱える「巡り経」を行いました。
この神事は鎌倉時代、承天寺を開いた聖一国師が、中国での修行を終え船で帰国する途中に嵐に遭い、筥崎宮に向かって祈願したところ無事帰国できたため、お礼に参拝したのが始まりとされています。
以来、780年以上毎年続けられているということです。
神社で僧侶がお経を読む珍しい姿に、参拝者の中には手を合わせる人もいました。