シリーズ「こどものミライ」園児も地域の人もみんなでモグモグ 保育園が始めた月に1度のこども食堂 北九州市
■読み聞かせ
「歩くと、どし、どし、お耳を振ると風がビュー。」
読み聞かせに耳を傾ける子どもたち。先週、北九州市小倉南区の認定こども園では、土曜保育が行われていました。
給食室では昼ご飯の準備が行われていました。
■調理員
「これはもう仕上げで、カレールーを入れて煮溶かしています。ふだんよりも少しだけ多い感じですね。」
普段よりも量が多い理由は、この日、いつもより多くの子どもたちに給食を振る舞うからです。
■洗心保育園・松永まゆら副園長
「こども食堂、無事にオープンすることができてとてもうれしいです。調理員が心を込めて作ったので、 ぜひ食べてください。どうぞ、召し上がれ。」
洗心保育園が始めたのは、こども食堂です。ふだん土曜日はお休みの園児や、卒園した子ども、保護者、地域の人が集まりました。
この日のメニューは、キーマカレーに、フルーツのヨーグルトあえです。
■保護者
「もぐもぐして、もぐもぐ。」
■子ども
「おいしーい。」
北九州市で認可を受けた保育施設が、こども食堂を開くのは初めてです。
■松永副園長
「子どもはいろんな大人や社会の中で、人とつながる中で育っていくことが大事。保育園という場所で、人と人とがつながり合う、交流できる場所をつくりたい。」
北九州市内には60を超えるこども食堂がありますが、市はさらに数を増やし、誰もが利用しやすい環境を整えることを目指しています。
子育てのプロの保育士がいて、子どもたちに身近な保育施設でこども食堂を開くことを、国も後押ししています。
■松永副園長
「どう?」
■子ども
「なんかさ、普通。」
■松永副園長
「だって、いつも食べるけんね。」
利用料は大人200円、小学生は100円、未就学児は無料です。運営費は北九州市からの補助金などでまかなわれます。
■保護者
「新鮮な感じがしますね。なかなかこういう機会もないので楽しいです。」
■保護者
「まだ保育園も行っていないので、いろんなお友達がいる環境でご飯が食べられるのは家ではできないことなので、すごくありがたい環境だなと思っています。」
オープン初日は25人が、こども食堂を利用しました。これから月に1回、開かれる予定です。
■松永副園長
「楽しそうに会話して、ご飯を食べてくれてうれしいです、とっても。やってよかった。地域の宝なんだよってことを子どもたちに感じてほしいなと思います。」
■子ども
「楽しかった。」
「やっほー。」
おなかがいっぱいになるだけではなく、地域の人がふれ合える場所。松永さんが目指すのはそんな笑顔にあふれた保育園です。
※FBSめんたいワイド2024年4月11日午後5時すぎ放送