シリーズ「こどものミライ」子どもが泣きやむ「まほうのシール」みんなで親子を見守り寄り添う
子どもが泣きやむ「まほうのシール」
シリーズ、こどものミライです。皆さんの中には、泣きやまないわが子に困っている人に、声をかけるかどうか迷った経験がある人もいると思います。そんな親たちに温かい気持ちを伝えようと作られた「まほうのシール」があるのをご存じでしょうか。
■財津ひろみアナウンサー
「みなさんは、電車の中やお店などで他人の赤ちゃんや子どもがぐずったり、大泣きしている時、どうしますか。」
■市民
「ちょっとだけ、かわいいですねって言ったことはある。少し勇気はいると思うけど。」
「大変そうだね、分かる分かるっていう気持ち。」
「声かけは大事だと思うけれど、いざ自分ができるかというと、なかなかやりづらいかな。いろんな方がいらっしゃると思うので。」
応援する気持ちはあっても、実際に声をかけるのは勇気が必要です。
■子ども
「いやー!」
■スタッフ
「どうぞ。」
■子ども
「ああー!」
■スタッフ
「はい。どうぞ。」
泣いている子どもたちに手渡されていたのは、カードサイズで、ゾウや電車の絵柄のシールです。その名も「まほうのシール」です。子どもたちの多くが、このシールを受け取ったとたん、泣きやむのだといいます。
■保護者
「泣きやみました!ピタって!すごくうれしいです。 寄り添ってくれているなと思います。」
「泣いてもいいんだよって言ってもらえている気がして。すみませんではなく、ありがとうと言える方が気が楽です。」
久留米市の小児歯科では1年前から、この「まほうのシール」を泣きやまない子どもに手渡しています。
■日野歯科医院・錦織拓馬 副院長
「年齢が低い子も喜んでくれる。ピタッと泣きやむ子が多いです。歯医者さんは、泣いた子どもを連れてくるお母さんもすごく大変な場所なので、活躍してくれています。」
このシールは、泣いている子どもをあやすためだけに作られたわけではありません。わが子が泣きやまずに途方に暮れる母親に「こどもが泣いても大丈夫だよ」という気持ちを伝えたい、そんな思いで広島市の市民団体が5年前に作りました。
福岡でもこのシールを配る施設が少しずつ増えていて、16か所以上の飲食店や保育園、病院などで配布されています。
このシールを福岡で広める活動をしているのが、若杉和枝さん(43)です。
3人の子どもを育てる母親である若杉さんは、バスなどでわが子が泣きださないか不安になり、周囲の目を気にして途中で降りたこともあるといいます。
そんな中、同じ境遇の母親を見たときの自分自身の行動がずっと頭から離れませんでした。
■まほうのシール 福岡支部・若杉和枝さん(43)
「通勤しているバスの中で、泣いている赤ちゃんを抱えたお母さんを見かけたのですが、大変な思いをしているだろうなと思いつつ、なかなか声をかけることができなくて。この空間に大丈夫だよと思ってくれている人がいるんだなと思って。でも行動に移してくれないと分からない。話しかけやすいきっかけのツールとして使ってもらえればと思って。」
若杉さんは定期的に開く子ども服の譲渡会で、訪れた人にシールを配る活動を続けています。みずからのつらい経験を思い出す人もいたといいます。
■保護者
「満員電車の中で泣かれちゃうと、どうしようとなる。人が多いときにすみませんって肩身が狭くなるような。すみません、涙が出ちゃって。一人であやさないといけない時に、こういうシールが普及してくれたら、みんな笑顔になれるなって思って。」
シールを作るための費用は企業などからの寄付で成り立っていて、広めるためにはより多くの賛同が欠かせません。
■若杉さん
「一人でも多くの人に知っていただいて、テレビを見ていない人にも伝えてもらって、それだけでも優しさがつながっていくと思うので。九州男児がパッと手渡すような街になっていったらいいなと思います。」
子どもだけではなく、子育てに奮闘する親の背中をそっと押してくれる「まほうのシール」。そこに込められていたのは、誰もが子育てを優しく見守る、そんな思いやりのある社会の姿です。
■財津ひろみアナウンサー
「みなさんは、電車の中やお店などで他人の赤ちゃんや子どもがぐずったり、大泣きしている時、どうしますか。」
■市民
「ちょっとだけ、かわいいですねって言ったことはある。少し勇気はいると思うけど。」
「大変そうだね、分かる分かるっていう気持ち。」
「声かけは大事だと思うけれど、いざ自分ができるかというと、なかなかやりづらいかな。いろんな方がいらっしゃると思うので。」
応援する気持ちはあっても、実際に声をかけるのは勇気が必要です。
■子ども
「いやー!」
■スタッフ
「どうぞ。」
■子ども
「ああー!」
■スタッフ
「はい。どうぞ。」
泣いている子どもたちに手渡されていたのは、カードサイズで、ゾウや電車の絵柄のシールです。その名も「まほうのシール」です。子どもたちの多くが、このシールを受け取ったとたん、泣きやむのだといいます。
■保護者
「泣きやみました!ピタって!すごくうれしいです。 寄り添ってくれているなと思います。」
「泣いてもいいんだよって言ってもらえている気がして。すみませんではなく、ありがとうと言える方が気が楽です。」
久留米市の小児歯科では1年前から、この「まほうのシール」を泣きやまない子どもに手渡しています。
■日野歯科医院・錦織拓馬 副院長
「年齢が低い子も喜んでくれる。ピタッと泣きやむ子が多いです。歯医者さんは、泣いた子どもを連れてくるお母さんもすごく大変な場所なので、活躍してくれています。」
このシールは、泣いている子どもをあやすためだけに作られたわけではありません。わが子が泣きやまずに途方に暮れる母親に「こどもが泣いても大丈夫だよ」という気持ちを伝えたい、そんな思いで広島市の市民団体が5年前に作りました。
福岡でもこのシールを配る施設が少しずつ増えていて、16か所以上の飲食店や保育園、病院などで配布されています。
このシールを福岡で広める活動をしているのが、若杉和枝さん(43)です。
3人の子どもを育てる母親である若杉さんは、バスなどでわが子が泣きださないか不安になり、周囲の目を気にして途中で降りたこともあるといいます。
そんな中、同じ境遇の母親を見たときの自分自身の行動がずっと頭から離れませんでした。
■まほうのシール 福岡支部・若杉和枝さん(43)
「通勤しているバスの中で、泣いている赤ちゃんを抱えたお母さんを見かけたのですが、大変な思いをしているだろうなと思いつつ、なかなか声をかけることができなくて。この空間に大丈夫だよと思ってくれている人がいるんだなと思って。でも行動に移してくれないと分からない。話しかけやすいきっかけのツールとして使ってもらえればと思って。」
若杉さんは定期的に開く子ども服の譲渡会で、訪れた人にシールを配る活動を続けています。みずからのつらい経験を思い出す人もいたといいます。
■保護者
「満員電車の中で泣かれちゃうと、どうしようとなる。人が多いときにすみませんって肩身が狭くなるような。すみません、涙が出ちゃって。一人であやさないといけない時に、こういうシールが普及してくれたら、みんな笑顔になれるなって思って。」
シールを作るための費用は企業などからの寄付で成り立っていて、広めるためにはより多くの賛同が欠かせません。
■若杉さん
「一人でも多くの人に知っていただいて、テレビを見ていない人にも伝えてもらって、それだけでも優しさがつながっていくと思うので。九州男児がパッと手渡すような街になっていったらいいなと思います。」
子どもだけではなく、子育てに奮闘する親の背中をそっと押してくれる「まほうのシール」。そこに込められていたのは、誰もが子育てを優しく見守る、そんな思いやりのある社会の姿です。
「まほうのシール」がこちらです。いつでも取り出せるように、ポケットに入れられるサイズで作られてます。
まほうのシールは1枚から、全国に無料で発送しています。また、イベントなどでシールを配布してくれる団体や、シールを置いてくれる施設を募集しています。
詳しくは「まほうのシールふくおか」のHPやインスタグラムをご覧下さい。