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【注意】命を守るシートベルト 子どもには「凶器」にも 6歳以上でも身長140センチ未満ならチャイルド・ジュニアシートを「推奨」 福岡

2024年8月26日 20:56
【注意】命を守るシートベルト 子どもには「凶器」にも 6歳以上でも身長140センチ未満ならチャイルド・ジュニアシートを「推奨」 福岡
6歳以上でも「推奨」

8月18日、福岡市で軽乗用車と路線バスが衝突し、幼い姉妹が亡くなった事故から25日で一週間です。姉妹はシートベルトに腹部を圧迫されたことで死亡したとみられていますが、命を守るはずのシートベルトが、子どもにとっては凶器になるケースがあります。

18日、福岡市早良区東入部の国道で、軽乗用車が中央線を越え、対向車線の西鉄の路線バスと衝突しました。

この事故で、軽乗用車の後部座席に座っていた小学2年生の7歳の姉と5歳の妹が死亡し、軽乗用車を運転していた母親が足に重傷を負いました。

その後の捜査関係者への取材で、事故後、母親が警察に対し「ナビを見ていた」と話していたことが分かりました。

現場にブレーキ痕がなかったことから、警察は母親の脇見運転が事故の原因となった疑いがあるとみて調べています。

後部座席にいた姉妹は、チャイルドシートやジュニアシートを着用しておらず、シートベルトに腹部を圧迫されたことで死亡したとみられています。

道路交通法は、6歳未満の幼児に対してチャイルドシートの着用を義務づけています。

一方、JAFは6歳以上でも、身長140センチ未満の場合には、チャイルドシートやジュニアシートの着用を「推奨」しています。

■街の人
「知らなかったです。今回の事故で報道をやっていて、そうなんだって。」
「規定の年まではジュニアシート使っていたので、その時期が終わったのでいいのかなと思っていました。」

去年、警察とJAFが行った調査では、チャイルドシートの着用率は1歳未満は92%なのに対して、5歳になるとおよそ55%に低下していました。

チャイルドシートの着用が義務化されていない年齢で、身長140センチ未満の小学生(7歳)に、実際にシートベルトを着用してもらいました。ベルトが首にかかり、下のベルトも少し姿勢が変わると、おなかを圧迫することが分かります。

9歳の場合でも、身長が140センチ未満であればシートベルトが合っていないように見えます。

一方、ジュニアシートを使用すると、シートベルトが正しく着用できていることが分かります。

■JAF福岡支部セーフティーアドバイザー・田中至道さん
「ジュニアシートを着用していただくと、シートベルトを通す場所が決まっていますので、お子さんの体に対しても正しく着用していただくことができます。事故にもしあった際に、あの時やはり準備しておけばとならないためにも、お子さんに関してはしっかりと準備をしていただくのが必要かなと思っております。」

JAFは9月中旬に、チャイルドシートやジュニアシートの着用を推奨する身長を140センチ未満から150センチ未満に10センチ引き上げる方針です。

子どもの平均身長が150センチを超えるのは、中学校入学前後です。例え、チャイルドシートが義務化されていない6歳以上の子どもでも、体格に合った乗車方法を選択することが命を守ることにつながります。

チャイルドシートやジュニアシートは、費用面が気になる方も多いと思います。

福岡県交通安全協会は、チャイルドシートやジュニアシートを無料で貸し出しています。年間400円の会費で誰でも利用できるということです。各地区によって貸し出せる期間や台数が異なるため、詳しくは交通安全協会のホームページをご確認ください。

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