中高生と地元の企業とコラボレーション ひと味変わったチョコレートやあられ 若者の感性や自由な発想で商品開発 福岡
中学生や高校生が地元の人気店とコラボレーションして商品開発に取り組みました。若い感性と自由なアイデアがユニークな商品に生かされています。
福岡市博多区のチョコレートショップの、甘い香りが漂う工場を訪れたのは、福岡県太宰府市にある福岡農業高校の3年生です。
このチョコレートショップで去年から販売されている「梅ショコラ」は、太宰府市の名産、梅を使った商品で、ホワイトチョコレートの中に梅のシロップとジュレがそれぞれ入った2種類です。
福岡農業高校の3年生と、チョコレートショップ、そして、太宰府市が4年かけて共同開発しました。
毎年、福岡農業高校の3年生は自分たちで育てた梅を手作業で収穫し、シロップづくりを担当しています。
工場では出来たての「梅ショコラ」の試食が用意されていました。
■生徒
「やば!うまい!」
「噛んだ瞬間、梅がぶわ~って出てきて、梅の酸味とホワイトチョコの甘さが絡み合ってめっちゃおいしい。」
■チョコレートショップ・佐野隆社長
「高校生たちが自分の目標に向かって、ちょっと僕らがそこに加担できたらうれしい。」
一方、19日午前福岡県庁を訪れたのは、直方市の植木中学校の生徒5人です。
2年生が、社会科の授業の一環で、直方市に本店があるもち吉と共同開発したあられをPRしました。
紫いも焦がしバター味と柚子ごしょう味が楽しめる商品で、2月から九州の高速道路のサービスエリアなどで販売されています。
■植木中学校 2年生・磯野采音さん
「北部九州と南部九州で盛んな食べ物をわけて、九州がひとつになるように工夫して2種類の味に仕上げた。」
■福岡県 服部知事
「結構、パンチが効いていますね。しっかり柚ごしょうの香りがして。」
■もち吉 店舗販売部・小山翔平さん
「企業としては枠の中で考えてしまうところがありますが、自由な発想でそれを実現するために動くので、本当に新たなことにチャレンジできる。」
生徒たちの若い感性で生まれる自由なアイデアが、商品開発の可能性を広げています。