同性婚訴訟の控訴審始まる 原告「歴史を変える判決を」1審は「違憲状態」と認めるも賠償請求は棄却 福岡高裁
同性同士の結婚を認めないのは憲法に違反するとして、福岡市に住むカップルなどが国を訴えている裁判の控訴審が19日に始まり、原告側は「歴史をよい方向に変える判決を下してほしい」と訴えました。
訴えているのは、福岡と熊本に住む3組の同性カップルです。
同性同士の結婚が認められないのは憲法に違反するとして、国に対して1人あたり100万円の損害賠償を求めています。
1審の福岡地裁は「違憲状態」であると認める一方、損害賠償の請求は退けていて、原告側が控訴していました。
19日、福岡高裁で開かれた控訴審で、原告側は「法律上の家族となるために歴史をよい方向に変える判決を下してほしい」と訴えました。
■こうすけさん
「『目の前にいる人達の人権が今ないがしろにされている、それを救えるのは(裁判官の)あなたたちしかいないんです』ということをしっかり伝えられるように、これからも頑張っていきたい。」
同様の裁判では、札幌地裁と名古屋地裁は「違憲」、東京地裁は「違憲状態」、大阪地裁は「合憲」と、全国で判断が分かれていて、原告側が控訴しています。