【大雨の恐れ】暗い中での大雨に備えて今からできること 線状降水帯は夜から午前中にかけて発生か 福岡
線状降水帯の発生が予測される時間帯までまだ少し時間がありますが、深夜の大雨に備え、どんなことに注意すればいいのでしょうか。
■福岡管区気象台・永田和也 気象防災情報調整官
「線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。」
福岡管区気象台は27日午前、九州地方整備局とともに緊急会見を開き、九州北部での線状降水帯の予測情報を発表しました。線状降水帯は発達した積乱雲が次々と連なり、集中豪雨をもたらします。
2023年7月には、未明の午前3時ごろに線状降水帯が発生、九州北部が雨雲に覆われました。久留米市では観測史上最大の雨量を観測し、大規模な土石流が発生するなど大きな被害に見舞われました。
今回の緊急会見で、福岡管区気象台が線状降水帯が発生する可能性があると警戒を呼びかけた時間帯は「27日夜から、28日の午前中」です。
街の人の多くは、線状降水帯の発生が予測されていることを知りませんでした。
■街の人
Q先ほど、線状降水帯の発生が予測されたのですが、ご存じでしたか。
「知らなかったです。」
「きょう、コンサートに行くので、予測が夜9時くらいだったので、大雨になったら帰りが心配。」
「電車が止まる前に帰ります。」
「準備しておきなさいとニュースで朝、見たのですが、何にもしていない…。」
いったいどんな備えが必要なのでしょうか。
まずは自治体のHPからハザードマップを確認してください。浸水や土砂災害の恐れがある危険な地域にいる方は外が暗くなる前、今のうちに避難所や、安全な場所にある知人の家などへの避難を終えてください。2階に移動するなどの垂直避難は、屋外での避難が危険な場合の手段です。土砂災害の恐れがある場所では、2階にいても危険です。早めに別の安全な場所に移動してください。
また、車での避難は、道路の冠水が始まってからでは車ごと水没したり、流されたりして大変危険です。車で避難しないといけない人は、雨がひどくない今のうちに移動を終わらせてください。
浸水の恐れがある住宅では、玄関先などにブルーシートを張り土のうで抑えるなどして対策してください。家財道具など水につかると困るものは、2階やテーブルの上など高いところに移動させておきましょう。
そのほかの注意点です。
まず、安全に避難するために。
▽避難は明るいうち、避難所へは原則、徒歩で行ってください。
荷物は両手があくリュックにしましょう。
▽長靴ではなく、スニーカーなど脱げにくい靴を履いてください。
▽長い棒などで足元を確認しながら歩いて下さい。
▽避難できない人がいないか、近所で声かけもお願いします。
そして、自宅で避難する人は。
▽停電や断水に備えて、水や食料・簡易トイレ、懐中電灯を準備しておきましょう。
▽情報収集のため、ラジオや携帯電話用のモバイルバッテリーを用意しておきましょう。
▽今のうちに、携帯電話をフル充電しておきましょう。