「いってらっしゃい」沿線の園児が12年間手を振った「ななつ星」休園を前に博多駅で恩返し
JR博多駅で4日、豪華寝台列車「ななつ星」の見学会が開かれました。そこに招待されたのは、福岡県うきは市の園児たちです。
■中村安里アナウンサー
「JR博多駅のホームです。こちらには保育園児たちがやってきました。みんな目を輝かせています。」
JR博多駅のホームに集まったのは、福岡県うきは市の山春保育所の子どもたちです。
そこに、豪華寝台列車「ななつ星in九州」が登場しました。
■園児
「おー、すごい。」
JR九州は「ななつ星」が走る沿線の交流イベントとして、山春保育所の園児たち14人を招待しました。それには理由があります。
■JR九州クルーズトレイン本部・田中克也 副課長
「12年間ずっと、運行当初からお手振りをいただきまして、交流を深めて。これまでのお礼をお伝えしたいと思いました。」
博多駅を出発して九州各地を周遊する「ななつ星」。うきは市の山春保育所は、その沿線にあります。
■園児
「いってらっしゃい。」
運行から12年間、子どもたちは寒い日も暑い日も、運行日には欠かさず「ななつ星」に手を振り続けてきました。
しかし、山春保育所は少子化を理由に3月末で休園します。この光景は、もう見られなくなります。
そこでJR九州は、園児たちに思い出を作ってもらおうと見学会に招待したのです。
■園児
「ななつ星!」
見学からおよそ30分後、「ななつ星」が人々を乗せ、博多駅を出発します。
■園児
「いってらっしゃい!」
■園児
「(好きな電車は)ななつ星です。」
「(一番楽しかったのは)ななつ星に手を振るの。」
■山春保育所・堀江元子 所長
「子どもたちもななつ星が大好きになり、私も子どもたち以上に感動しています。」
12年間、手を振り続けた山春保育所の園児たち。元気よく「ななつ星」を送り出しました。