「あんたは欠陥やけん」「もっと触りたい」「ぶっ殺すぞ」市議が同僚にハラスメント 本人の言い分は
地方議会の品位が問われています。福岡県筑紫野市の男性市議会議員が、同僚市議にハラスメント行為をしたとして、市議会から注意を受けていたことが分かりました。
■田中允市議(77)
「世間話、雑談の中の話を取り上げられて、僕も戸惑っています。」
4日、取材に応じた筑紫野市の田中允(まこと)市議(77)。関係者によりますと、田中市議は2022年、少子化対策の話をしているなかで、同僚の議員にこう発言したということです。
『あんたは結婚してないんだから、少子化対策の話やらしたら、いかんばい』
さらに、その場にいた子どものいない女性市議に対して、こう発言したといいます。
『あんたは欠陥やけん』
市民を代表する市議会議員から発せられたという、耳を疑うような発言。田中市議は「記憶にない」と繰り返しました。
■田中市議
「そういうことは言っていない。雑談の中の話を一から十まで覚えていませんよ。」
一方で、関係者によりますと、2023年には、別の女性市議の腰や肩、頭を触り、注意されたあとも「もっと触りたい」とささやいたこともあったといいます。
また、田中市議が女性市議にプライベートをしつこく聞いていたところを、男性市議が注意すると。
『うるさい。お前ぶっ殺すぞ』
市議会は、田中市議が行ったあわせて12件の行為がパワハラやセクハラにあたると認定し、2024年11月、文書による注意を行いました。
■田中市議
「(市議会が過去の事案を)今になってあげてくるというのは、ちょっと異常じゃないかなと受け止めています。いじめじゃないか、逆ハラスメントじゃないか。」
■赤司泰一議長
「今回の件を教訓として、議会の品位・信頼を含めてきちんとやっていきたい。」
■田中市議
「至らぬところがあったかもしれませんが、それはそれとして今後、謙虚に学んでいけば私自身も成長するのかなと。」
問われている地方議会の品位。田中市議は一部の市議に対して行ったハラスメントについては、謝罪したということです。