初代「門司駅」遺構どうなる 初めての市民説明会は紛糾 全面保存なら最大550億円と説明 北九州市
北九州市で発掘された初代「門司駅」の遺構をめぐり29日、市民向けの説明会が初めて開かれました。
北九州市門司区で開かれた説明会には、地元住民などおよそ130人が参加しました。
初代「門司駅」の遺構はJR門司港駅近くの複合公共施設の建設予定地で発掘されました。
北九州市は議会での議論を踏まえて移築保存はせず、追加の調査を実施し、詳細な記録を残した上で、すみやかに建設工事に取りかかることにしています。
29日の説明会で市は、建設費が当初の1.6倍のおよそ122億円となっていることや、遺構を全面保存し、複合公共施設をそれぞれ個別に建て替えた場合、最大550億円の費用が見込まれることなどを説明しました。
■参加した市民
「何十年も前から進めてきて、(事業を)やることを前提にしているのなら、意見を聞いても通さないでしょ。違いますか。」
「設計の変更も含めて、いったんここで立ち止まることが必要なのではないでしょうか。」
1時間を予定していた説明会は、賛成、反対さまざまな意見が出され、1時間以上オーバーして終了しました。
北九州市は「今後もいろいろな場面で説明をしていきたい」としています。