【食害】博多湾でウニ大量発生 取っても身はスカスカ 海藻を食べつくす「やっかい者」有効活用なるか
博多湾では、大量発生したウニが海藻を食べつくす「食害」が問題となっています。このようなウニは定期的に取り除かれていますが、福岡県や漁協などは11月から、取り除いたウニを別の場所で養殖する試みを始めました。
11月上旬、博多湾の沿岸で撮影された映像です。岩の間を埋めているのはウニです。ただ、身はほとんどなく、取っても販売することはできません。
大量発生しているウニは、海藻を食べつくし、岩肌が露わになる「磯焼け」の原因にもなっているため、地元の漁協では年間およそ1万個のウニを取り除いています。
■福岡市漁協 唐泊支所・岩城和久 会長
「駆除するしかないから、うちの海女さん大変ですよ。」
福岡県や地元漁協などは11月から、取り除いたウニを福岡市西区の唐泊漁港に移し、養殖する試みを始めました。
■樋口淳哉記者
「漁港内に浮かんだこちらのイカダで、ウニを養殖するということです。」
来年2月ごろをメドにおよそ1000個のウニを養殖し、ウニに身が入れば、地元のカキ小屋で販売する予定だということです。
漁協の関係者は、やっかい者のウニを活用する今回の試みが、安定した収入につながることを期待しています。