海陽町で「アグリワーケーション」の実証実験 普段は都会のオフィスで働く参加者の反応は【徳島】
皆さん、「アグリワーケーション」という言葉をご存知でしょうか?
農業を意味する「アグリ」と、観光地や旅行先で仕事を行う「ワーケーション」とを合わせた造語です。
徳島県海陽町では、この実証試験が、2月5日から11日まで行われています。
普段は都会のオフィスで働いている参加者たちの反応は?
普段は、大阪の広告会社でウェブ制作などを行っている2人の女性。
この日の仕事場所は・・・海陽町の海に面した、キャンプ場のコテージでした。
2人は徳島県が行っている「アグリワーケーション」の参加者で、2日間、町に滞在しリモートで仕事をしながら農業体験も行います。
6日は午後に町を訪れ仕事をして宿泊、2日目となる7日も午前中は仕事をしました。
「さっきのEX、商品とコンテンツのところだけ追加した」
「あっ、そうですね」
(大阪の広告会社に勤める内田菜穂子さん(30))
「家でやってるみたいな気持ちになれるので、会社に行くというよりはリラックスして仕事に取り組める感じ」
(大阪の広告会社に勤める嶋田麻希さん(35))
「夜まで職場の人と一緒にしてることもなかなかないし、夜(星が)めっちゃきれいだったし、星空とか空気もすんでて働きやすい」
都市部の人に農業や地域の魅力を知ってもらうことを目的とし、2023年から始まった「アグリワーケーション」。
この日は、4人が参加しました。
都会にはない魅力がある一方、問題もあるそうです。
(大阪の広告会社に勤める斉藤亮さん(42))
「なかなかこういう機会がないのでリフレッシュした気持ちにはなるけど、実際作業が詰まってたら(移動で)ちょっと作業時間が短くなるので、その辺だけ気にしながらやってる感じ」
ツアーに必要な費用は、海陽町までの交通費と食費だけ。
この日のお昼は町内にある海鮮料理の店に行きました。
普段、食べられない新鮮な料理にテンションが上がります。
「大きいですね」
「いっぱい入ってる」
「新鮮な刺身あんまり食べられないので、満足です」
午後は、いよいよ農作業の体験です。
海陽町は県内有数のキュウリの産地で、30軒ほどが栽培を行っています。
しかし、過疎と高齢化で以前と比べると農家の数は減っているそうです。
(徳島県農林水産総合技術支援センター 戸川ひろの主事)
「(農家が)実際にもうやられてる方も高齢になってきてらっしゃいますし、特産品もたくさんあるので、そういったものを守るためにも、新規就農者の増加に向けてしっかりと取り組んでいきたい」
(キュウリ農家 西田真示さん)
「13から14枚、縦に葉っぱを置きたいので、そこから下は要らないという形に。ハサミで根元から切ってもらえばオッケーです」
この日、参加者は、農家から指導を受けながら不要な葉を取り除く作業を手伝いました。
パソコンに向かうことが多い参加者にとっては、貴重な体験になったようです。
(大阪の広告会社に勤める内田菜穂子さん(30))
「全然知らないことなのですごく勉強になりますし、こういうことを実際に農家の方ってやって、いろいろ考えてらっしゃるんだなと、お話聞いて感じたので、なんかすごいなという感想です」
「アグリワーケーション」には、農家の人手不足を補う目的もあります。
しかし、あらかじめ組まれたツアーの日程と、農家が手伝ってほしい日が合わないなど、課題もあります。
(キュウリ農家 西田真示さん)
「『1日来てほしい』でなしに、例えば『1週間来てもらいたい』です。都合のいい時に来てもらえるような人の方が便利かなと」
この日、ハウスで2時間ほど作業を手伝い汗を流した参加者たち。
旅行では接することのない農家の人とも交流が生まれ、町が身近な存在になったようです。
(大阪の広告会社に勤める斉藤亮さん(42))
「生産者がいてて、僕たちが美味しいご飯を食べれてるというのは、すごく実感してます。そういう意味では感謝ですし、こういうふうにたまにお手伝いできることがあっていいかなと思う」
(大阪の広告会社に勤める嶋田麻希さん(35))
「普通の旅行で観光地に来るというのと、こうやって農業体験に来るのと、全然違うなというイメージです。リフレッシュできたので、また帰ってからも頑張ろうと思います」
「何もつけなくても美味しい」
新しい働き方の一つになるかもしれない「アグリワーケーション」。
今後、県は参加者や農家からの意見をもとに課題を洗い出し、取り組みを広げていくことにしています。
なお、今回のツアーでは2月5日からの1週間で、大阪や兵庫から15人が参加するそうです。
こうしたツアーをきっかけに、県内に足を運ぶ人がさらに増えるといいですね。
農業を意味する「アグリ」と、観光地や旅行先で仕事を行う「ワーケーション」とを合わせた造語です。
徳島県海陽町では、この実証試験が、2月5日から11日まで行われています。
普段は都会のオフィスで働いている参加者たちの反応は?
普段は、大阪の広告会社でウェブ制作などを行っている2人の女性。
この日の仕事場所は・・・海陽町の海に面した、キャンプ場のコテージでした。
2人は徳島県が行っている「アグリワーケーション」の参加者で、2日間、町に滞在しリモートで仕事をしながら農業体験も行います。
6日は午後に町を訪れ仕事をして宿泊、2日目となる7日も午前中は仕事をしました。
「さっきのEX、商品とコンテンツのところだけ追加した」
「あっ、そうですね」
(大阪の広告会社に勤める内田菜穂子さん(30))
「家でやってるみたいな気持ちになれるので、会社に行くというよりはリラックスして仕事に取り組める感じ」
(大阪の広告会社に勤める嶋田麻希さん(35))
「夜まで職場の人と一緒にしてることもなかなかないし、夜(星が)めっちゃきれいだったし、星空とか空気もすんでて働きやすい」
都市部の人に農業や地域の魅力を知ってもらうことを目的とし、2023年から始まった「アグリワーケーション」。
この日は、4人が参加しました。
都会にはない魅力がある一方、問題もあるそうです。
(大阪の広告会社に勤める斉藤亮さん(42))
「なかなかこういう機会がないのでリフレッシュした気持ちにはなるけど、実際作業が詰まってたら(移動で)ちょっと作業時間が短くなるので、その辺だけ気にしながらやってる感じ」
ツアーに必要な費用は、海陽町までの交通費と食費だけ。
この日のお昼は町内にある海鮮料理の店に行きました。
普段、食べられない新鮮な料理にテンションが上がります。
「大きいですね」
「いっぱい入ってる」
「新鮮な刺身あんまり食べられないので、満足です」
午後は、いよいよ農作業の体験です。
海陽町は県内有数のキュウリの産地で、30軒ほどが栽培を行っています。
しかし、過疎と高齢化で以前と比べると農家の数は減っているそうです。
(徳島県農林水産総合技術支援センター 戸川ひろの主事)
「(農家が)実際にもうやられてる方も高齢になってきてらっしゃいますし、特産品もたくさんあるので、そういったものを守るためにも、新規就農者の増加に向けてしっかりと取り組んでいきたい」
(キュウリ農家 西田真示さん)
「13から14枚、縦に葉っぱを置きたいので、そこから下は要らないという形に。ハサミで根元から切ってもらえばオッケーです」
この日、参加者は、農家から指導を受けながら不要な葉を取り除く作業を手伝いました。
パソコンに向かうことが多い参加者にとっては、貴重な体験になったようです。
(大阪の広告会社に勤める内田菜穂子さん(30))
「全然知らないことなのですごく勉強になりますし、こういうことを実際に農家の方ってやって、いろいろ考えてらっしゃるんだなと、お話聞いて感じたので、なんかすごいなという感想です」
「アグリワーケーション」には、農家の人手不足を補う目的もあります。
しかし、あらかじめ組まれたツアーの日程と、農家が手伝ってほしい日が合わないなど、課題もあります。
(キュウリ農家 西田真示さん)
「『1日来てほしい』でなしに、例えば『1週間来てもらいたい』です。都合のいい時に来てもらえるような人の方が便利かなと」
この日、ハウスで2時間ほど作業を手伝い汗を流した参加者たち。
旅行では接することのない農家の人とも交流が生まれ、町が身近な存在になったようです。
(大阪の広告会社に勤める斉藤亮さん(42))
「生産者がいてて、僕たちが美味しいご飯を食べれてるというのは、すごく実感してます。そういう意味では感謝ですし、こういうふうにたまにお手伝いできることがあっていいかなと思う」
(大阪の広告会社に勤める嶋田麻希さん(35))
「普通の旅行で観光地に来るというのと、こうやって農業体験に来るのと、全然違うなというイメージです。リフレッシュできたので、また帰ってからも頑張ろうと思います」
「何もつけなくても美味しい」
新しい働き方の一つになるかもしれない「アグリワーケーション」。
今後、県は参加者や農家からの意見をもとに課題を洗い出し、取り組みを広げていくことにしています。
なお、今回のツアーでは2月5日からの1週間で、大阪や兵庫から15人が参加するそうです。
こうしたツアーをきっかけに、県内に足を運ぶ人がさらに増えるといいですね。